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一生成仏抄(2016年3月度座談会御書)


☆一生成仏抄に学ぶ.
(いっしょうじょうぶつしょうに まなぶ)

一生成仏抄(いっしょうじょうぶつしょう)。
以下に、3月度大白蓮華(だいびゃくれんげ)に掲載されている一生成仏抄(383ページ)のひらがな文、漢字文を示し、背景と大意を述べます。

○ひらがな文.

しゅじょうと いうも ほとけと いうも また かくのごとし 
まようときは しゅじょうと なずけ さとるときをば ほとけと なずけたり
たとえば あんきょうも みがき ぬれば たまと みゆるがごとし
ただいまも いちねんむみょうの めいしんは みがかざる かがみなり
これを みがかば かならず ほっしょうしんにょの みょうきょうと なるべし
ふかくしんじんを おこして にちやちょうぼに また おこたらず みがくべし
いかようにしてか みがくべき ただ なんみょうほうれんげきょうと
となえ たてまつるを これを みがくとは いうなり.

○漢字文.

衆生と 云うも 仏と 云うも 亦 此くの 如し
迷う時は 衆生と 名け 悟る 時をば 仏と 名けたり
譬えば 闇鏡も 磨きぬれば 玉と 見ゆるが 如し
只今も 一念無明の 迷心は 磨かざる 鏡なり
是を 磨かば 必ず 法性真如の 明鏡と 成るべし
深く 信心を 発して 日夜朝暮に 又 懈らず 磨くべし
何様にしてか 磨くべき
只 南無妙法蓮華経と 唱へたてまつるを
是を みがくとは 云うなり.

○背景と大意.

建長7年(1255年)、日蓮大聖人34歳の御時、富木常忍に与えられた御書です。
一生成仏とは凡夫が、一生のうちに成仏するということ。
その成仏の要諦が「唱題行」の実践であるとご指南されています。
3月度座談会御書で取り上げられた御文では、「迷っている時を衆生と名づけ、悟った時を仏と名づける、無明という根本の迷いに覆われた命は磨かない鏡のようなものである。これを磨くなら、必ず真実の悟りの智慧の明鏡となる。深く信心を奮い起こして、日夜、朝夕に唱題し磨くことである」と述べられています。
私たちの命の中にある御本尊、南無妙法蓮華経の仏の生命を、お題目を唱えることで引出し、宿命転換し、この穢土を寂光土に変革する。
その根本の修行が朝夕の勤行、唱題です。
大聖人は、「じょうどと いい えどと いうも どに ふたつの へだたりなし、ただ われらが こころの ぜんあくに よると みえたり」
(浄土と 云ひ 穢土と 云うも 土に 二の 隔なし、只 我等が 心の 善悪に よると 見えたり)と、本抄に述べられています。
浄土とは、仏が住む正常な国土、穢土とは、けがれた国土。
念仏では浄土を死後の世界、穢土は現実社会と説きます。一方、大聖人は浄土と穢土は別々のものではなく、心の善悪でどちらにもなると説きます。
池田先生は信心で「生老病死の苦悩を常楽我浄に開く」と述べられています。
常楽我浄とは、苦のないもの、自由で束縛がなく清らかである状態をいいます。
すなわち、苦悩の人生が楽しく心地よい人生に変わる。
それは境涯革命、人間革命によって得るものです。

所感.

私たちは自他共に幸せになるために信心をしています。
宿業に泣き、苦悩する人生が幸福な人生にできるかどうか。
かくいう私は、この一生成仏抄で、宿命転換の切っ掛けを得ました。
私は上司との不仲で窓際族の生活を強いられ、2年3ヶ月の長きに渡って、仕事をはく奪され、監禁されました。
そのとき、私は三百万遍唱題を実践し、御書の三回拝読をしました。
この御書拝読のとき、一生成仏抄の御文から一念が転換したのです。
私は「幸せとは仏として生きること」との認識を得ました。
当時の体験は、→ここをクリック!
以来、私の人生は穢土から浄土に変わりました。
生老病死が常楽我浄に変わりました。
不幸な人生が幸福な人生に一瞬にして変わったのです。
以来、56歳まで、その幸福は今も変わりません。
その功徳を、確かに唱題から得ました。
今、穢土の如き濁悪の世界に生きているとするなら、素直に、愚直に御本尊に唱題していただきたいです。そして見事なる実験証明を果たしていただきたい。
私はこれからもこの世を浄土として生き抜きます。
共々に、お題目を唱え抜き、共々に勝利いたしましょう!

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一生成仏抄ひらがな文は、→ここをクリック!
ひらがな漢字交互文は、→ここをクリック!

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by sokanomori3 | 2016-02-24 09:23 | 座談会御書 | Comments(2)
Commented by 永遠の凡夫 at 2016-02-26 15:30 x
「一生成仏」

一生成仏を、
「今世の人生の、一生の内に、いつか成仏したいな。出来たらいいな。」
と読むのと、

「私はずっと、一生、成仏道を進み続けます」
と読むのでは、

今日の、新・人間革命「常楽47」の捉え方が変わってきますね。

なんか、成仏というのは、迷う凡夫は、ゴールだと思ってるみたいですけど、本当はスタートらしいですよ。


「さあ、これからが本番だ」
Commented by sokanomori3 at 2016-02-26 23:12
永遠の凡夫さん、こんばんわ。
「私はずっと、一生、成仏道を進み続けます」
こう読みたいですね。^^
★菊川広幸


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