人気ブログランキング | 話題のタグを見る

なぜ「法華経の智慧」は出版されたのか


☆須田晴夫氏の論文より.


須田晴夫氏は、元・創価学会教学部講義部長です。
sokafree.exblog.jp/26576902
名著「法華経の智慧」で池田先生と対談されたのが須田氏。
このほど「法華経の智慧」の解説が須田氏のホームページに発表されました。
以下にその主要な部分を抜粋して示します。

世界広布の為.

池田先生が言われたことがある。
それは、「日蓮仏法だけでは直ちに世界の人々には分からないよ。しかし、法華経や釈尊ということなら分かる。だから、まず法華経や釈尊を通して世界の人々を日蓮仏法に導いていくんだ」という趣旨のお話だった。

1990年に青年部の訪問団の一員として初めてインドを訪問させていただいた折、
大学教授の方々と懇談する機会があった。
「創価学会インタナショナル(SGI)」とはどういう団体かと質問された。
「日蓮大聖人の仏法の団体です」と答えたが、インドの先生方は怪訝な顔をしている。
そこで「南無妙法蓮華経の仏法の団体です」と言葉を重ねたが、怪訝な表情は変わらない。
聞いてみると、「日蓮」も「南無妙法蓮華経」も初めて聞く言葉だという。
話題を変えていろいろな話をしていったが、たまたま話が法華経ということになった。
すると、先生たちの顔がパッと輝いた。
「法華経(ロータス・スートラ)ならば私たちにも分かりますよ」というのである。
そして話題が「釈尊」ということになると、教授たちは「釈尊という方はこういう方ですね」と、とうとうと論じ始めた。
実際に法華経や釈尊を通して初めて対話が可能になった。
(この時)池田先生の言葉の意味がよく分かったものである。
池田先生は「法華経が分かれば大聖人の仏法が分かってくる。大聖人の仏法が分かってくると法華経が分かってくる。両者は表裏一体だよ」とも言われている。

正統性の証明の為.

正統性とは文字通り「正しい伝統」ということ。
つまり、「仏教三千年の正しい伝統」を今日に継承しているのが創価学会であるということを発信していく教学であるということである。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教などを見ても千年を超える歴史を持つものが多い。
それに対して創価学会は牧口先生、戸田先生が創立してからまだ百年にも満たない。
とくに世界的な展開が開始されたのはまだ50年ほどである。
そのためか、世界的にはまだSGIがよく理解されていない。
重要なのが「三国四師」という言葉である。釈尊・天台・伝教、日蓮大聖人という系譜こそが仏教の本流であるということが「三国四師」という言葉の意味である。
そこで仏教正統の精神は、今日どこに継承されているか、ということが問題となる。
その仏教正統の精神を現代に継承し、実践しているのが「日蓮大聖人直結」の教団である創価学会であるということを示したのが「法華経の智慧」の趣旨である。

末法の経典の意義.

結論として、法華経とは誰のために説かれた経典なのか、ということを確認しておきたい。
まず法華経には二重の意義があるといわれる。
二重の意義とは釈尊在世のために説かれたという面と釈尊滅後のために説かれたという面の二つがあるということである。
法華経の真の意義は、末法に出現する本仏すなわち日蓮大聖人の出現を予言し、その化導を助けるために、あらかじめ仏が留め置いた経典であるというところにある。
そして、「日蓮等」と言われていることが重要である。
「日蓮等」であるから、法華経が説かれたのは大聖人お一人のためではない。
大聖人と同じ心で妙法を弘めていく門下全員のために説かれた経典である。
日蓮大聖人と同じ師弟不二の心で妙法を弘通しているのが創価学会・SGIである。
SGIが出現して初めて南無妙法蓮華経が全世界に弘まった。
すなわち法華経は、今日、創価学会が進めている世界広布を助けるために留め置かれた、私たちのための経典であるということができる。
まさに仏意は甚深という以外にない。

救っていく経典である.

法華経について、「救われる弟子から救う弟子へ」ということが言われる。
十大弟子など声聞の弟子は、法華経以前は成仏できないとされていたが、法華経の会座
えざにおいて初めて成仏が許され、救われることができた。
しかし、彼らはそこでとどまっていたのではない。
今度は、師匠の心を受け継いで、師匠に代わって民衆を救う戦いを起こしていった。
弟子たちの境涯が変わっていったのである。
つまり、法華経は弟子が弘める経典であり、妙法弘通のための経典である。
だから、民衆救済の実践がなければ、学問的に研究しただけでは法華経の心を理解することはできない。



以上、須田氏の「講演要旨」からその一部を抜粋いたしました。
詳しくは以下のURLをご一読いただければと思います。
www4.hp-ez.com/hp/haruosuda/page4
(PDFなので音声ソフトには対応いたしません)

海外に創価学会を説明する手順は、釈尊・法華経・日蓮大聖人・南無妙法蓮華経の順で説明することが一番理解されやすいということでした。
最後に、以下の文章で締めくくられていました。
「誰が妙法弘通の戦いを行っているのか。それを行っているのは、事実に照らして創価学会以外にない。だからこそ、創価学会に法華経を語る資格がある」・・
日蓮大聖人の仏法の正当な系統は、確かに唯一創価学会です。
そのありがたさを改めて教わった論文でした。

須田晴夫氏の経歴と著作物を以下に示します。
sokafree.exblog.jp/26370605

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ
ブログトップへ
by sokanomori3 | 2017-03-20 05:55 | 学会書籍のご案内 | Comments(1)
Commented by 永遠の凡夫こと凡ちゃん at 2017-03-21 14:45 x
確かに、インドの人たちに鎌倉時代の日蓮大聖人の話をしても、ちんぷんかんぷんでしょうね。
でも、法華経の話題なら、仏教を学んだ方々なら通じる訳ですね。

>池田先生は「法華経が分かれば大聖人の仏法が分かってくる。大聖人の仏法が分かってくると法華経が分かってくる。両者は表裏一体だよ」とも言われている。
法華経は、釈尊の毎自作是念の思いですし、御書は、大聖人の開示悟入の実践ですものね。(御書767ページ)

>結論として、法華経とは誰のために説かれた経典なのか(略)
>すなわち法華経は、今日、創価学会が進めている世界広布を助けるために留め置かれた、私たちのための経典であるということができる。
>まさに仏意は甚深という以外にない。

法華経の中でも、特に釈尊の思いがこめられているのが、如来寿量品第十六の自我偈ですよね。
だからこそ、大聖人様は、「自我得仏来の自で始まり、即成就仏身の身で終わる。だから自我偈は自身のことである。」と御義口伝で言ってますよね。
大聖人様は、釈尊の思いを我が事のように受け止めたのでしょう。
諸法実相抄に、「日蓮と同意ならば地涌の菩薩たらんか」とあるように、我々も大聖人様と同じ気持ち、釈尊と同じ気持ちになることで、
自我偈は、「我、地涌の菩薩なり!」という決意と共に、自身のことのように読める内容なんですよね。
まさに、法華経は我ら創価学会仏の同志の皆様のための経典です。


創価の森通信Freedom   音声ソフト対応BLOG


by sokanomori3

外部リンク

検索

カテゴリ

全体
ブログ案内
ひらがな御書の集い
ひらがな御書
ひらがな御書に学ぶ
ひらがな御書の解説
座談会御書・解説
御書の登場人物
仏法用語
小さな一歩でしゅっぱ~つ♪
千早抄 (体験談)
千早美術館
前略 千早さま
愛別離苦
日本点字図書館見学記
新版御書の拝読
新人間革命読書感想文
聖教新聞
創価学会総本部
日蓮大聖人
池田大作先生
池田先生の詩
池田大作先生の逝去
戸田城聖先生
牧口常三郎先生
幹部指導
功徳を得る信心
創価学会の記念日
創価ニュース
学会書籍のご案内
折伏教典の研究
創価学会歌
希望の哲学
創価学会の問題
宮田幸一氏問題
妙音・自由の人
障害者スポーツ
自在の人
自在会情報
視覚障がい書籍紹介
盲導犬
勤行 唱題
公明党
政治
一般書籍のご案内
管理人より
読者の皆さまへ
創価の森の小さな家
飼い猫ラッキ一
<別館>のご案内
創価の森通信フリーダム
学会員として生きる
体験談
地域の灯台たれ
窓際族以降の17年
私の仕事
親孝行
良死の準備
介護士への道2020
介護士への道2021
介護士への道2022
介護士への道2023
介護福祉士2023年5月~
介護士の転職方法
ウクレレ愛好家
ボランティア芸人
夢修行
健康づくり
怪我・病気対策
ミニマリスト
大工は魔法
料理は魔法
健康ジョギング
フルマラソン
ぼっちキャンプ
ウイスキー愛好家
雑記帳
つぶやき
俳句
ポエム
日本・世界遺産見学
経済
フェイクニュース
創価学会批判
紛争・災害ニュース
沖縄の戦争
21世紀の戦争
九州大震災
大白蓮華
グラフSGI
公明党候補一覧
新版御書の全編拝読
任用試験
老後の人生設計
他宗教
サカマキガイ駆除
日顕宗
ダイハツミラ660
太鼓
未分類

最新のコメント

つづきから どれも..
by sokanomori3 at 04:20
千早さん、おはようござい..
by sokanomori3 at 04:10
Commented ..
by sokanomori3 at 03:58
私のブログは、他サイトへ..
by sokanomori3 at 08:47
夕焼けさん、おはようござ..
by sokanomori3 at 07:19
Commented b..
by sokanomori3 at 06:59
菊川さん(*^^*) な..
by キョンシー at 07:53
追伸。 イチローも..
by sokanomori3 at 05:43
キョンシーさん、おはよう..
by sokanomori3 at 05:40
菊川さん(*^^*)毎日..
by キョンシー at 23:03
ユーチューブに太鼓の動画..
by sokanomori3 at 06:22
綿菓子さん、おはようござ..
by sokanomori3 at 06:11
こんにちは、思い切り太鼓..
by 綿菓子 at 08:47
非公開さん、おはようござ..
by sokanomori3 at 04:44
未来ある非公開さん、 ..
by sokanomori3 at 05:12
非公開さん、こんばんわ。..
by sokanomori3 at 19:17
非公開さん、こんにちわ。..
by sokanomori3 at 09:20
追伸 もう一つの譬..
by sokanomori3 at 12:32
千早さん、こんにちわ。 ..
by sokanomori3 at 12:20
非公開さん、こんにちわ。..
by sokanomori3 at 12:07

リンク

ランキング登録をしています。バーナーのクリック協力をお願いします!

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 創価学会へ



PVアクセスランキング にほんブログ村

ひらがな御書ホームページ

以前の記事

2024年 11月
2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 05月
2023年 04月
2023年 03月
2023年 02月
2023年 01月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月

ブログジャンル

ボランティア
介護