カテゴリ:御書の登場人物( 2 )

鳩摩羅什(350~409年)


☆鳩摩羅什(くまらじゅう)の人生.


法華経を翻訳した訳僧・鳩摩羅什(くまらじゅう)。
彼が訳した経典は35部、294巻に及ぶ。
翻訳において、羅什は「正法蓮華経」を「妙法蓮華経」と訳した。
「正」を「妙」と訳した羅什の法華経は、天台(538から597年)、伝教(767から822年)、日蓮大聖人(1222から1282年)に渡り、現代に受け継がれた。
今、羅什より1600年を経て、192ヵ国地域で妙法蓮華経は唱えられている。
以下に、鳩摩羅什の生涯を年表にして申し述べる。

350年 羅什、亀茲国(きじこく)、現・クチャに生れる。
     父はインド出身の貴族である鳩摩羅炎(くまらえん)。
354年 母・耆婆(ぎば)とともに7歳にして出家。
351年 羅什、母とともにガンダーラに留学し大乗仏教(だいじょうぶっきょう)を学ぶ。
363年 亀茲国(きじこく)に帰国。以後、羅什の天才は西域にとどろく。
384年 羅什、亀茲国を攻略した呂光(りょこう)の捕虜となる。
     以後18年間で涼州での生活を余儀なくされる。
401年 羅什、長安(ちょうあん)に入る。(51歳)
402年 禅経、阿弥陀経、新賢劫経(しんけんごうきょう)などを翻訳。
     大智度論の訳を始める。
403年 新大品経(しんだいぼんきょう)を翻訳。
404年 百論、十誦律(じゅうじゅりつ)を翻訳。
405年 仏蔵経、大智度論、菩薩蔵経などを翻訳。十誦律を再訳。
406年 維摩経(ゆいまきょう)、妙法蓮華経、華子経を翻訳。
407年 自在王経(じざいおうぶつきょう)を翻訳。
408年 新小品経(しんしょうぼんきょう)を翻訳。
409年 中論、十二門論(じゅうにもんろん)を翻訳。8月20日、羅什没す。(享年60歳)

羅什は二十歳のころ、諸国の王がひれ伏して教えを懇願したという逸材だった。
呂光(りょこう)による18年間の幽閉生活を経て、新しい国王に迎えられて長安に入ったのは51歳のときである。
以来、60歳で没するまでの8年間が羅什の本懐の時期である。
長安に入ってからの翻訳作業は、羅什一人で行なわれたものではない。中国中の優秀な人材を集め、その数は500人とも言われるような学僧たちと意見を交換し、切磋琢磨し合って、膨大な経典の漢訳を成し遂げた。

羅什はインド人でもなく漢人でもなかった。
混血の人であり、長安においてはまったくの異国の人であった。
人類のための大業が、国籍や民族性を超えて行われたことの意義は大きい。




所感:法華経は釈尊によって8年説かれた。
鳩摩羅什は最後の仕事が8年間であった。
大聖人は51歳で開目抄(かいもくしょう)を顕され、61歳でご入滅なされている。
鳩摩羅什は51歳から翻訳を開始し、60歳で没している。
不思議なる一致である。
鳩摩羅什の別記事は、→ここをクリック!

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by sokanomori3 | 2015-04-03 06:52 | 御書の登場人物 | Comments(7)

四条金吾(しじょうきんご)


☆四条金吾と日眼女(にちげんにょ).

四条金吾の正式な名称は、四条中務三郎左衛門尉頼基(しじょう なかつかさ さぶろう ざえもんのじょう よりもと)です。
略して四条金吾(しじょうきんご)と称されました。
江間家に仕え、武術にも医術にも卓越した人物でした。
27歳のころ日蓮大聖人に帰依し、竜の口の法難(たつのくちのほうなん)においては、大聖人の馬のお供をしました。
文永(ぶんえい)9年(1272年)2月には、佐渡流罪中の大聖人を訪ねました。
大聖人が身延へ入られた同11年(1274年)9月、金吾は主君の江間氏を折伏します。
しかし、江間氏は浄土宗の信者であると同時に、極楽寺良観の信者でもあり、結果、迫害を受けました。
建治3年(1277年)6月、金吾は徒党を組んで乱入し、法座を乱したと讒言され、江間氏から「法華経の信仰を捨てなければ所領を没収する」と言われました。
所領は没収されても信仰を捨てないとの決意で耐え忍びました。
その後、江間氏が重病にかかりました。
金吾は治療を施し、江間氏は重病を克服します。
この金吾の働きに主君は勘気を解き、建治4年(1278年)9月に没収されていた領地が返され、三倍の領地を得ました。
弘安(こうあん)元年(1278年)10月、病に伏せられていた大聖人を看病し、平癒させました。同5年(1282年)10月、日蓮大聖人の御入滅の際に最後まで看病にあたり、大聖人に寄り添いました。
妻は日眼女(にちげんにょ)。子は月満御前(つきまろごぜん)、経王御前(きょうおうごぜん)。日眼女は、金吾とともに大聖人に帰依して信心に励みました。
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by sokanomori3 | 2015-03-25 22:03 | 御書の登場人物 | Comments(0)


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