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参考資料 「風になってください」の主張


☆視覚障がいを知ってほしい。


「風になってください」
2004年の初版本と 2013年1月の続編の2種類の本が存在する。これは、視覚障がい者の著者が 視覚障がいという世界の理解を広げようと書き表した本である。
以下に、この本の あとがき、はしがきを抜粋して紹介する。

○「風になってください」から.

10歳の頃、網膜色素変性症という難病であることが分かりました。
しかし、大きな変化があるわけではなく、それなりに普通に生活してきました。
穏やかな、平凡な人生をおくれればいいと思っていました。

35歳を過ぎたころから、目に違和感を感じ始め、39歳で仕事をやめる頃には、移動にさえ不安を感じるようになっていました。
それから1年後、私の目は ほとんど見るということができなくなっていました。
それでも、訓練のかいあって、失いかけていた行動の自由、点字やパソコンのコミュニケーション手段は獲得できました。
そして、見えていた頃の僕も、見えなくなってからの僕も、変わらない僕であることを確認できました。だた 見えない僕が、再度 社会参加をしようとすると、それはとても大変なことだと知りました。なぜだろう?
僕は「見えない」ということが、正確に知られていないことが一番の原因だと思います。
僕たちのことを知ってほしい、真実を伝えなければ‥
この本に込められた僕のつぶやきが、そのための道具になってくれればと思います。

今、この本を手にとってくださっている あなた、ありがとう。
この種(たね)を運ぶ風になってください。
理解は共感につながります。共感は力となります。
そして力は、未来を創造すると、僕は信じています。
(あとがきからの抜粋)

○「風になってくださいⅡ」から.

僕の目の前には、白っぽい灰色一色の世界が広がっている。
光も通さない、何も変化のない画像だ。
子どものころからビー玉を見失ったり、夜 見えにくかったり、確かに少しは目の悪い少年だった。不信に思った両親は、10歳の僕を大学病院にまで連れて行ってくれた。
そこで、網膜色素変性症だと判明した。治療法はないと告げられた。

40歳で見えなくなった。障がいを乗り越えてなどと表現されることもあるが、そんな勇ましいものではない。あきらめて、受け入れてしまったというのが本音。
ただ、見えなくなることが、そのまま不幸につながると思っていたのは、間違いだということを知った。見えていたころの僕も、見えなくなった僕も、変わらない僕なのだ。
見えない仲間、見えにくい仲間、見える人たち、
さまざまな人生の出会いは、僕に 幸せの意味や 人間の価値を考えさせてくれた。

2004年、「風になってください」というエッセーの出版をした。
「風になってください」は、毎年、少しづつ増し刷りを重ね、もうすぐ1万部になるだろう。
著者も出版社も予測しなかった奇跡が起きたのだ。
「理解は共感につながります。そして、共感は未来を創造すると、僕は信じています」
本当に、未来につながったのだ。
(序章からの抜粋)

○所感.

以上は、この本の著者の主張の概要である。
詩的なエッセーで、とても魅力的な文章が満載である。
1つ1つのエッセーに、魂が揺さぶられた。
何度読み返し、何度 涙したか。
著者がいう「風になってください」とは何か。「共感」とは何か。
その内容を 別記事で ご紹介します。

初版の「風になってください」は、→ここをクリック!
「風になってくださいⅡ」は、→ここをクリック!

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by sokanomori3 | 2014-05-16 06:17 | 視覚障がい書籍紹介 | Comments(2)
Commented by うるとらまん at 2014-05-16 12:21 x
「僕は「見えない」ということが、正確に知られていないことが一番の原因だと思います。僕たちのことを知ってほしい、真実を伝えなければ‥
この本に込められた僕のつぶやきが、そのための道具になってくれればと思います。」

心に突き刺さりました。盲ろうの壮年部から座談会での手話通訳を頼まれましたが実現するのに8年かかりました。
目が見えない、聞こえない、話せない人の気持ちを理解してもらえる力が私に足りませんでした。
今年はどうしても手話通訳士試験に合格し盲ろう者コミニケーション支援事業に参加します。
沖縄には手話通訳士の同志はいません。
盲ろう者は自分の思いを通訳士なしには伝えることも伝わることも困難です。
力をつけようと奮起しました。
Commented by ちよ at 2014-05-17 05:59 x
うるとらまん 顔晴れー


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