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千早抄 1 <網膜色素変性症>


☆絵が大好きな子供。

以下に、中学生のときの千早さんのスケッチブックと画用紙の写真を添付します。
千早抄 1 <網膜色素変性症>_b0312424_2039796.jpg
写真解説.「スケッチブックはオレンジ色で、その表紙に千早さんのイラストとサインが書かれています。画用紙は丸められて長年保管されていたため、すっかり筒状に固まっていました」

千早さんは次女として生まれた。
1歳上に姉がいた。
千早さんは幼少のころから目に障がいがあった。
テレビなど、極端に近くで見ていたという。
幼稚園からメガネをかけた。メガネで得られた視力は0.1であった。
近くはメガネをかけなくてもはっきり見えていた。
おとなしい、消極的な子供だったという。

○競争心のない子供。

小さなときから絵を描くのが好きだった。
小学6年の時、ブラックジャックの漫画を見て、「看護師になりたい」と作文に書いた。
けれど、本当になりたいと思ったのではない。
将来的に、何かをしたいという目標や夢は持っていなかった。
千早さんは語っている。
「意欲のない子供でした。今もそうですが、勝ち負けに興味がないんです。負けて悔しいとかないし、最初から勝てる気もしないし、勉強ができるようになりたいとか、何かで勝とうとか、そういうことを考えない子供でした」
競争心のない子供。運動会でも7~8名で走ってビリか、ビリから2番目だった。
「ちゃんと一生懸命走っていますよ。でも、悔しいとかありません」
見方によっては優しい、平和な子供である。
やがて中学校に進学する。
姉と千早さんと友人とで、漫画を描き始めた。熱中した。
手塚治虫の漫画の描き方の本を読み、コンクールに応募したこともある。
イラスト、水彩画、様々なものを楽しく描いた。
千早さんの当時の作品は、→ここをクリック!

○目が見えなくなっていく。

英語、国語、理科が好きだった。生物とか、星とか、元素とかに興味があったという。
原子のまわりを電子がくるくるまわる。太陽のまわりを地球がまわる‥
不思議に思った。一方、地理と歴史が嫌いだった。
「先生の教え方が悪かったのかも」と笑う。
そんな千早さんの目が徐々に見えなくなっていく。
幼少のころから、教室の席は一番前だった。矯正視力0.1の目で何とか見ていた。
しかし、中学3年のとき、一番前の席から黒板の字が見えなくなった。
そのとき、千早さんは席替えで一番後ろの席を選んだという。
一番前の席しか座ったことのない千早さんにとって、後ろの席は憧れだった。
「どうせ見えないから、どこでもいいわけです。一番後ろに行きました。嬉しかった。もちろん、黒板の字は見えません。先生の言葉を聞きながらノートをとりました」
遠くが見えなくなった千早さん。
その千早さんの目は、やがて近くも見えなくなる。

○網膜色素変性症。

高校入学当初、近くが見にくくなった。
高校2年生のとき、テスト用紙の文字が見えなくなった。
これでは学校を続けることはできない。
やがて教科書も見えなくなった。かすかに見えるものの、読むのに時間がかかった。
太い線のノートを見つけ、太いマジックでノートをとった。
千早さんの目は、それから さらに見えなくなっていく。
高校2年生の時、視力障がいの原因が「網膜色素変性症」であることが分かった。
医師から「言いにくいことですが、将来、失明する可能性が高い病気です」と告げられた。
その話に、ショックはなかったという。
ただ、「将来、自分はどうすればいいのだろう」と漠然と不安だったという。
千早さんは、高校2年生の3学期に盲学校に転校した。
そこには4人の生徒がいた。
男子生徒3人、女子生徒1人。そこに千早さんが加わった。
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by sokanomori3 | 2014-08-20 21:54 | 千早抄 (体験談) | Comments(2)
Commented at 2015-02-19 21:36 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sokanomori3 at 2015-02-19 23:42
21:36さん、こんばんわ。
千早さんが目が見えるようになったら、いいですよね。

>iPS細胞を使った網膜色素変性症治療の臨床試験(治験)を18年度にも開始する。

どうなりますか。大いに期待したいですね。(^^)
★菊川広幸


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