夢ありますか？

☆人生を変えてくれた“夢”
夢とは、憧れの大地に昇る希望の太陽である。
夢は情熱を生む。人のエンジンは情熱というエネルギーで作動する。
「何をすればいいのだろう」‥「どうすれば幸せになれるのだろう」‥
そうつぶやく人は、夢が欠乏している可能性がある。

○“夢”欠乏症.

青春時代、私には夢がなかった。重度の“夢”欠乏症だった。
だから、エンジンを持たないクルマのように沈黙して佇むだけだった。
憧れの大学の先輩は、卒業後、アメリカに渡ってしまった。
尊敬していた先輩がいなくなった学生部の生活は灰色になった。
頼るべき憧れの人はなく、夢もない私。
何をしたいのかも分からず、ただ「何か良いことをしなければならない」という心の声だけがあって、ふさぎ込むような毎日が続いた。
ある日、アルバイト先で大阪で研究会の開催を告げる広告を専門誌に見た。
興味のある研究内容が記され、幾人かの有名な講師が名を連ねていた。
磁石に引き寄せられるように、新幹線の代金とセミナー費用を握りしめて大阪へ行った。
そこでいくつかの研究発表を聞いた。

○夢の誕生.

ある発表者の魅力的なプレゼンテーションに度肝を抜かれた。圧倒された。
その出来事から私の心に夢が生まれた。
「あの発表者の100分の1でいい。そんな人になれたらどんなに幸せだろう」
憧れとも夢とも、あるいは希望ともいえる何かがフツフツと涌いた。
夢というのは人生を劇的に変えるものである。
以来、私は猛勉強を開始した。職場で稼いだお金で、専門誌を購入して勉強した。
ある分野の特殊技術を学ぶために通信教育を受け、さらにその技術をマスターするため、京都、名古屋に出向き、特別に訓練を受けた。
加えて、職場にない道具や分析器具を自腹で購入し、マスターした技術を実用化した。
職場の人たちは、私の行動を無言で見ていたが、きっと「一体何をしているのだろう？」と思っていたに違いない。
私は周囲の評価など、どうでもよかった。
とにかく夢中になって学び、一心不乱に突き進んだ。業界を渡り歩いた。そうして30歳の頃にはすっかり仕事をマスターし、リーダー的な存在となっていた。
実は、私は、過去に何をしても中の下の成績の人間でしかない。
それが夢を持った途端に、専門分野で優等生になった。
気付けば、「100分の1になれればいい」と思っていた人に近寄った。
肩を並べた訳ではないが、私は十分に夢を果たした。

○夢はチカラ.

このように、夢を持つというのは大変素晴らしいこと。
夢を持った瞬間から、成功の半分は得たも同然です。
能力があるとかないとか言いますが、夢の大きさで決まるのではないでしょうか。
さて、皆さんに夢はありますか？
もし、夢がないなら、素敵な夢、どうか掴んでください。
人生の夢は考えても出てきません。
動く中で、歩む中で、出会うものだと思います。
そうは言っても、なかなか難しいですけれど‥
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追伸：私は夢を持ち、夢を実現することができました。しかし、今は別の職種です。昔の夢は今の夢ではありません。今は、別の夢に向かって歩んでいます。(^^)


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