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精密な観察眼に敬服


☆新御書・立正安国論からの指摘.

以下に、佐藤牧子さんから頂いた修正個所のデータを添付します。
精密な観察眼に敬服_b0312424_21262488.jpg
写真解説.「立正あんこくろん・論読み間違いと題された24項目にわたる間違い指摘の用紙の写真です。御書のページと行数、問題個所の単語と正解と間違いの読み方をきちんと整理され、ご指摘くださっています」

佐藤牧子さんがお送り下さった「読み違い指摘」の文章から、立正安国論(りっしょうあんこくろん)の修正を行いました。
指摘は24箇所に及びました。修正の内容の半分は入力ミスですが、「不注意」と「老眼」が原因しているミスが多いように感じました。(^^:
「べんぜず」が「べんせず」、「だれか」が「だれが」「せいひつ」が「せいしつ」など。
しかし、漢字が読めないが故に間違っているものが多数ありました。
就いて(ついて)を「おいて」と読んだり、朗か(あきらか)を「ほがらか」と読んだり‥
その中には、読めるけれど、正解にならない単語もあります。
「内外の間」は「ないがいのあいだ」と普通に読んで不正解。
ただしくは、「ないげのかん」と読むのだそうです。
「仏家」は、私は「ぶっけ」と読んだのですが、正しくは「ぶっか」でした。
このように、微細な問題が沢山存在したのです。
佐藤牧子さんは、エディタ・データの作成においてこれらの問題を発見されました。まるで顕微鏡検査のような正確さに頭が下がりました。
佐藤牧子さん、本当にありがとうございました!(^^)
エディタデータのご案内は、→ここをクリック!
修正が完了した交互文は、→ここをクリック!



追記:新しい御書でルビが変更されているルビがありました。これは、御書25ページ12行目の「会昌」で、旧御書では「えしょう」、新御書では「かいしょう」となっています。
また、漢字が変更されている場所がありました。それは、御書23ページ14行目です。旧御書は「国王(こくおう」、新御書は「国主(こくしゅ)」です。
このように、旧御書と新御書には違いがあり、注意しなければなりません。

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by sokanomori3 | 2014-12-29 21:27 | ひらがな御書 | Comments(10)
Commented by ちよ at 2014-12-30 07:52 x
江戸っ子か?
私の場合 勤行の際 ひゃくしぶつが しゃくしぶつになってしまいます
先生もそうなのかな?
Commented by sokanomori3 at 2014-12-30 08:16
ちよさん、おはようございます。
私の生まれは標準語ではなかったために、いまでこそある程度標準語になりましたが、なかなか苦労しました。
「ひゃく」とか「しゃく」とか、ややこしいですよね。
私は七の読み方が、「ひち」か「しち」か、今も悩ましいのです。(笑)
漢字も弱い劣等生がひらがな御書の編集長なんですから、人生は小説よりも奇なりですね。
ちよさんにおかれましては、お力添え、本当にありがとうございます。
★菊川広幸
Commented by 福島の壮年 at 2014-12-30 09:38 x
御書の漢字表記の読み方は、私が研鑽し始めた
40年位前とは結構変わってきているところもあります。
より現代読み、現代的表現に近づいてきていますね。

例えば、「正法」。
これは、以前は「しょうぼう」でしたが、
今は、「しょうほう」と読んでいます。

「眼目」などは、「げんもく」でも「がんもく」でも
誤りではないでしょうね。

「就く」は、現代読みでも「つく」ですね。
「就職」は「職に就(つ)く」ことです。


ちよさん、先生も「ひ」が「し」になってしまうと、
以前にご自身で語っておられましたよ。


本年も、菊川さんのブログからは、
種々のご教示と沢山の気付きを頂きました。
自身の成長の糧としていきたいと思います。

明年もどうか、宜しくお願い致します。
Commented by sokanomori3 at 2014-12-30 14:20
福島の壮年さん、こんにちわ。
正法がしょうぼう、眼目がげんもくですか。
確か、心の財は、昔、こころのざいと言っていたような‥
そう考えると、「誤りではない」というご意見は、なるほど!って思いました。大事なことは、御書の意味を正しく受け止めるということでしょうね。^^

>本年も、菊川さんのブログからは、
>種々のご教示と沢山の気付きを頂きました。

私こそ、沢山、素晴らしい気付きを福島さんから頂きました。
ありがとうございました。
明年も、よろしくお願い申し上げます。
★菊川広幸
Commented by ちよ at 2014-12-31 10:16 x
読み方に 拘ることはないと思ってます
でも できれば 大聖人様が仰ったそのままで読みたい
そんな自分がおります
Commented by sokanomori3 at 2014-12-31 17:32
ちよさん、こんにちわ。
>できれば 大聖人様が仰ったそのままで読みたい
なるほど、そうですね。ふむ。^^
★菊川広幸
Commented by 遠藤為盛 at 2014-12-31 21:20 x
大聖人当時の鎌倉の発音は現代の東京の発音とは異なっていたはずだし、当時の京都の発音とも大きく異なっていたと思います。読み方の中には大聖人以後の歴史の中で次第に確立されていったものもあると思います。仏教寺院での漢字の読み方は中国南部の発音に基づく「呉音」が用いられます。たとえば音声は「おんじょう」と読みます。朝廷では中国北部の発音に基づく「漢音」が用いられました。音声は「おんせい」と読みます。禅宗の一派である黄檗宗では唐音とよばれる現代中国語にやや似た発音が用いられます。頂相(ちんぞう)行脚(あんぎゃ)などがそうです。明治以後の読み方は江戸時代とかなり変わりました。現在では全国を「ぜんこく」とよみますが、江戸時代は「ぜんごく」でした。東国(とうごく)、西国(さいごく)、遠国(おんごく)、南国、中国と似ています。戦前、戦後でも多少異なっているようです。現在の日本語は複数の伝統的な読み方がごちゃませになり、されに明治以後の変化が加わっています。だから多くの人は聖人を「しょうにん」とは読めず、強信を「ごうしん」とは読めない。今の日本語の読み方はほとんどしきたりみたいなもので、とりわけ決まった規則がなく、「こういう風に読むからこう読め」という記憶問題だと思えばいいでしょう。日蓮大聖人当時の鎌倉の発音は復元には限界があるでしょう。もちろんその努力は大切ですが、750年も経っていますから。もっとも肝要なことは、いかなる文書にせよ著者の心を読み取ることだと思います。大聖人様の御心と御指導と御慈悲を読みとり、それを自身の行動に具現することだと思います。
Commented by sokanomori3 at 2015-01-01 07:13
遠藤為盛さん、日本は今、元旦を迎えました。
その朝に、遠藤さんのこのコメントを拝しました。
全国がぜんごく‥時代と共にy歩味方が変わる‥
スゴイお話です。私は言葉はある意味不変だと受け止めていました。
生き物ですね、言葉。そして、

>心を読み取ることだと思います。大聖人様の御心と御指導と御慈悲を読みとり、それを自身の行動に具現することだと思います。

この末尾の言葉‥納得、感動の〆に、心の底から決意が生まれました。
素晴らしいお話、ありがとうございました!
★菊川広幸
Commented by 遠藤為盛 at 2015-01-01 09:12 x
ええっと、こちらはまだ大晦日です。2014年です。あと二時間で新年です。
Commented by sokanomori3 at 2015-01-01 10:02
まだ、2104年ですか。
タイムマシンに乗っているような‥
私は、今、雪の中、新年勤行会に行って帰ってまりました。^^
★菊川広幸


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