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田中角栄の本


☆人は理では動かず情で動く.

書籍「人は理では動かず情で動く」の表紙写真を添付します。
田中角栄の本_b0312424_645673.jpg

書店で1冊の本の見出しが目に入った。
「人は理では動かず、情で動く」と書かれ、田中角栄のイラストが描かれていた。
表題が心にスッと入り、「そうだようなあ‥」と本を手に取った。
開いたページに「このプロジェクト、私にやらせてください!と訴えかけるときも、相手の目を見る」と書かれていた。
先日、そんなことがあったばかりの私。^^
その記事は、→ここをクリック!
こういう本は、ほとんど読まない私だが、一体、田中角栄とは何者なのだろうと思い、この本を購入した。以下に書籍の内容を示す。(抜粋)

努力の人、それが田中角栄だった。
起床は毎朝5時過ぎ。テレビニュースを見てから主要新聞7紙を素早くチェック。朝風呂は“カラスの行水”で、7時から朝食。
午前中は陳情を受け、午後は行政レベルの仕事。
夜の酒席にはめったに出ず、公務がなければ夕方に帰宅し、オールド・パーを水割りで楽しみ、9時か10時には早々と就寝する。
夜中の12時に目を覚ますと、資料や書類、手紙、報告書などに目を通して、一気に仕事を片付ける。そのあとが勉強時間となる。
政治家や官僚の調査データなど、あらゆる必要項目を暗記する。
そして3時に再び就寝、2時間後の5時に再び起きる。
“アヒルの水かき”にも似た角栄の努力を見落としてはなるまい。

約束を守る、それが田中角栄だった。
「やる」と約束したら、何が何でもやらなければならない。ところが、約束をしておきながら、「そういう意味で言ったわけではない」など、正当性を主張し言い逃れる。
当人にしてみれば、うまくかわしたつもりだろうが、1つの嘘が、どれだけ信頼を損ねているか気がつかない。
二階堂進は、田中派副総裁を務めた大物代議士だが、なぜ角栄に心酔したか。それは角栄が約束を徹底して守ったからだ。

実利主義、それが田中角栄だった。
角栄は実利主義者だった。
窮地に陥っている人の心を動かすのは、“能書き”ではなく現実的対処であり、実利であることを田中は熟知していた。
「人が困っているとき、“頑張れ”だけでは足りないことがある。10万円あったら、難局から抜け出せる人がいる。命が助かる人もいる。角栄さんは苦労人だけに、そのことをよく分かっていた」(田中派の重鎮の話)
角栄は地元の悲願に応えていく。
生活レベルの向上のためにインフラ整備に全力を傾注した。
10年先、20年先のビジョンも大事だが、「今」はもっと大事だ。
人間は「今」を生きているからだ。

敵を作らない、それが田中角栄だった。
田中角栄が秘書官の早坂茂三に問いかけた。
「総理大臣になるための必須条件とは何か」と訊ねた。
「味方をつくり、増やすことです」と早坂が言うと、
「違う。逆だ。敵を減らすことなんだ」と言い放った。
さらに角栄は言った。
「味方というのは、一緒になって死んでくれる奴のことだ。そんなのがザラにいるはずはない。やみくもに味方をつくろうとして、コメツキバッタの真似をするな。
雲行きが危うくなったら、すたこら逃げ出す手合いに愛想をふりまくのは愚か者のすることだ。人の好き嫌いはするな。誰に対しても公平であれ。
他人の為に汗を流せ。面倒を見ろ。進んで泥をかぶれ。約束は実行せよ。やれそうもないことは引きうけるな。
これを長い間続ければ、敵が減る。多少とも好意を寄せてくれる広大な中間地帯ができる。大将になるための道が開かれていく」

裏切らない、それが田中角栄だった。
一瞬にして人望を失うのは、仲間を裏切ったときだ。
人望どころか、人間として最低とみなされる。
「あの人は裏切った」という風評が立てば、信用を取り戻すのは至難のワザだ。
田中角栄は、裏切られたことはあっても、自ら裏切ったことは一度もないと言われる。昨日の友は今日の敵であり、側近に寝首をかかれることも珍しくない政界にあって、頑なに角栄は信義を守った。



所感:内容は納得できるものばかりであった。
「田中角栄は悪い人」というイメージだった私は驚きつつ読んだ。
表題の「人は理屈では動かない」、「人は情で動く」というのは真理だ。
仏法では依法不依人(えほうふえにん)と説くが、これは誠に稀有のことである。
「努力の人」、「約束を守る」、「裏切らない」、そして「実利」はとても大事な考えだ。
実利は人によって「貪欲」に感じるかも知れない。
それを「実証」と置き換えるならスッと入るだろう。
角栄氏は、努力の人であり、愛情のある人だった。その努力と愛情は半端ないものだった。金権問題は当時の時代の特徴で、今は徹底的に批判されるが、国を思い、民衆を愛した人であったことは間違いない。
さて、角栄氏は何を目指し、何を果たそうとしたのだろうか?
彼は次のように自ら語っている。

「人間は出来損ないだ。みんな失敗もする。その出来損ないの人間そのままを愛せるかどうかなんだ。政治家を志す人間は、人を愛さなきゃだめだ。東大を出た頭のいい奴はみんな、あるべき姿を愛そうとするから、現実の人間を軽蔑してしまう。それが大衆軽視につながる。それではだめだ。八百屋のおっちゃん、おばちゃん、その人たちをそのままで愛さなきゃならない。そこにしか政治はない。原点はそこにある」

「原点」とは本質である。角栄氏の本質は「愛」だった。そう思う。
国土への愛、庶民への愛、先祖、未来の子どもたちへの愛‥
その愛を現実のものにしたいと考えたのではないか。
そうでなければ、このような生き方には到底ならない。
徹底的に批判され、徹底的に忍び、徹底して成果を出した。
カネ目立ての人生では決してない。
この読書で、私は田中角栄の認識を変えました。
田中角栄の歴史は、→ここをクリック!

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by sokanomori3 | 2015-08-19 06:05 | 一般書籍のご案内 | Comments(7)
Commented by 千早 at 2015-08-19 20:42 x
> 「人間は出来損ないだ。みんな失敗もする。その出来損ないの人間そのままを愛せるかどうかなんだ。政治家を志す人間は、人を愛さなきゃだめだ。東大を出た頭のいい奴はみんな、あるべき姿を愛そうとするから、現実の人間を軽蔑してしまう。それが大衆軽視につながる。それではだめだ。八百屋のおっちゃん、おばちゃん、その人たちをそのままで愛さなきゃならない。そこにしか政治はない。原点はそこにある」
この言葉いいですね!
田中角栄さんのイメージ本当変わりますね。
悪い面ばかりではなく良い面もたくさん持っていたんですね。学ぶ所がたくさんの人なんですね。
Commented by sokanomori3 at 2015-08-19 21:12
千早さん、こんばんわ。

>悪い面ばかりではなく良い面もたくさん持っていたんですね。
学ぶ所がたくさんの人なんですね。

私が12歳の時に、角栄氏は総理大臣になりました。
当時、自民党と公明党は与党と野党という関係でしたし、まだ子供の私は「自民党は悪い奴ら」と思っていました。
その極みとなったのがロッキード事件でした。
しかし、今となって分かることがあります。
政治を志す人間は基本的に悪人ではない。
(良い仕事をするかどうかは別ですが)
まして、角栄氏は良い面が沢山あった。悪い面は少ない。
金権政治という部分ぐらいではないでしょうか。
学ぶべき点は多かったですし、こんなに努力もできないし、こんなに頭もよくないし、1つ1つ感心し通しの本でした。
★菊川広幸
Commented by sokanomori3 at 2015-08-19 21:20
>角栄氏は良い面が沢山あった。悪い面は少ない。
>こんなに努力もできないし、こんなに頭もよくないし

かなり軽い表現になりました。そうではない。
逸材と言いますか、大変立派な政治家だと感じました。
私が論評するまでもないことですが。^^
★菊川広幸
Commented by カピパラ at 2015-08-20 13:04 x
菊川さんこんにちは。私も早速この本を購入し、読みました。私も田中角栄にはロッキード事件等で悪い政治家というイメージしかなかったのですが、最近、書店に行くとこの人の本に沢山出会いました。実際に読んでみると大変な苦労人で努力家で常に相手の立場に立って物事を考えて行動する人なんだなあとあらためて感動いたしました。大変参考になりました。ありがとうございます。
Commented by 久遠の凡夫 at 2015-08-20 17:26 x
世間の常識や、易信易解の外道・権教だと、
「善(善人)は善、悪(悪人)は悪」としますけど。

法華経は
「善(正義)の中に悪あり
悪の中に善(正義)あり」ですよね

善(正義)の中の悪を見抜いて叩け
悪の中の善(正義)を見つけて救え

とても難信難解です
これは理屈では絶対理解出来ませんよね。
Commented by sokanomori3 at 2015-08-21 06:23
カピパラさん、おはようございます。
同じなんですね、ロッキード事件からのイメージ。
1つのレッテルで世界を見ることは浅いですよね。
見る角度でまったく違ったものになる。
学会も外から見れば同じでしょう。
大事なことは真実を伝える努力でしょうね。
新聞啓蒙、仏法対話ですね。^^
★菊川広幸
Commented by sokanomori3 at 2015-08-21 06:28
久遠の凡夫さん、おはようございます。
そうですね。十界互具ですしね。
深く見なければ、世の中も人も見えませんね。
★菊川広幸


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