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千日尼御前御返事(2015年9月度座談会御書)


☆ 別名、真実報恩経事
(しんじつ ほうおんきょうの こと)

千日尼御前御返事(せんにちあま ごぜん ごへんじ)。
以下に、9月度大白蓮華(だいびゃくれんげ)に掲載されている千日尼御前御返事(1310ページ)、別名・真実報恩経事(しんじつ ほうおんきょうの こと)のひらがな文、漢字文を示し、背景と大意を述べます。

○ひらがな文.


この きょうもんは いっさいきょうに すぐれたり 
ち はしる ものの おうたり ししおうの ごとし
そら とぶ ものの おうたり わしの ごとし 
なむあみだぶつきょうとうは きじの ごとし うさぎの ごとし 
わしに つかまれては なみだを ながし ししに せめられては はらわたを たつ 
ねんぶつしゃ りつそう ぜんそう しんごんしとう また かくのごとし 
ほけきょうの ぎょうじゃに あいぬれば いろを うしない たましいを けすなり.

○漢字文.

此の 経文は 一切経に 勝れたり 
地 走る 者の 王たり 師子王の ごとし 空 飛ぶ 者の 王たり 鷲の ごとし 
南無阿弥陀仏経等は きじの ごとし 兎の ごとし 
鷲に つかまれては 涙を ながし 師子に せめられては 腸わたを たつ 
念仏者 律僧 禅僧 真言師等 又 かくのごとし 
法華経の 行者に 値いぬれば・ いろを 失い 魂を けすなり.


○背景と大意.

弘安3年(1280年)7月2日、日蓮大聖人 59歳の御時、千日尼に与えられた御手紙です。
別名を「真実報恩経事(しんじつ ほうおんきょうの こと)」といい、「法華経が悲母(じも)の恩を報じられる真実の報恩経である」と語られています。
佐渡の阿仏房が供養の品を携えて身延の大聖人に詣でた時、妻の千日尼にこの御書をしたためられました。
大聖人は、仏法がインドから中国を経て日本に伝来した経緯を述べられた上で、「地を走る者の王である師子王、空を飛ぶ者の王である鷲」との譬えを通し、法華経こそが最勝の経典であることを述べられました。
一方、法華経以外の教えを雉や兎に譬えられています。
「諸経は部分的な教えを説いたもので、万人成仏を解き明かした法華経の前には無力である(比べものにならない)」とも述べられています。
本抄では、「りゅうにょと もうせし くちなわを げんしんに ほとけに なして ましましき」(竜女と 申せし 小蛇(ちいさな蛇)を 現身に 仏に なして ましましき)と竜女の即身成仏を語られ、一切衆生が仏になることは疑いないとご指南されています。
竜女の記事は、→ここをクリック!

○所感.

法華経以前の経典には、女人成仏が明かされていません。
大乗経の中に女人成仏を認めている内容はありますが、それは「改転の成仏」であり、すなわち「女性が男性に生まれ変わって成仏する」という意味で「即身成仏」ではありません。人類の半数を占める女性の成仏が明かされない経典は、まさに雉や兎の教えであり、大きな欠陥を持っていると言えましょう。

大白蓮華9月号57ページには、戸田先生と池田先生の指導が掲載されています。
以下に、その内容を抜粋します。
戸田先生の青年君より.
「青年は、親をも愛さぬような者も多いのに、どうして他人を愛せようか。その無慈悲の自分を乗り越えて、仏の慈悲の境地を会得することが人間革命の戦いである」
池田先生のご指導より.
「私は常に青年に親孝行を呼びかけてきました。親孝行ができる人は、社会のため、人のために尽くす人に成長できるというのが私の信念です。親孝行は、人間革命の一つの重要な指標です」

過去、私自身、親孝行ができない「無慈悲な自分」でした。
何が幸せか、何が親孝行かすら知りませんでした。
親孝行をできない自分が嫌で、嫌で、たまりませんでした。けれど、40歳からの信心で命が変わりました。今、私は親を心から愛し、親孝行のできる人間になりました。
故郷や、過去にお世話になった人々にも報恩感謝ができる自分になりました。
この信心は「無慈悲な人間」を「暖かな人間」に変えるチカラがあります。
その話を旧ブログ「ふるさと」カテゴリに沢山収めています。
私が愛してやまない故郷の話、お時間あればご覧になってください。
その「ふるさと」カテゴリは、→ここをクリック!



ひらがな御書の千日尼御前御返事(せんにちあまごぜんごへんじ)を示します。
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by sokanomori3 | 2015-08-24 22:46 | 座談会御書 | Comments(2)
Commented at 2015-08-30 11:56
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sokanomori3 at 2015-08-30 13:26
11:56さん、こんにちわ。
拝見いたしました。
ある意味、広宣流布を破壊する行為を繰り返してきた人たちですからね。
その人たちを容認するだけでなく、褒め称える言葉を使う。
私には理解しがたい風景でしたよ。
様々なものの評価は、各自の境涯によって白にも黒にもしますね。
ゆえに、そのような八風に惑わされてはいけないと学びました。
どうしてこんなことで苦労するのだろうか?と、思いつつ歩みましたが、そういう境涯を得るための修行だったのでしょう。
功徳をいただいたなあと、つくづく思う今日この頃です。^^
★菊川広幸


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