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ひきこもりの皆様へ


☆他を幸福にできる夢、ありますか?

仕事帰り、読売新聞夕刊を駅の売店で購入しました。
帰宅途中の電車の中、「窮屈な社会からひきこもり」との見出し。
中身を読み進め、様々なことを考えさせられました。
内容を簡単にご紹介し、感想を述べます。



学校や仕事に行かず自宅に閉じこもるひきこもりは全国で70万人(内閣府推計)といわれる。どうして社会との関わりを断つのか。
以下は、ひきこもりの人たちの言葉である。

「このまま社会人のレールに乗ったら、一生、下りられなくなると思った」
「社会に出たら曖昧なことは許されない。自分が所属する場所はないと思った」
「ひきこもりを治したいというのは、ペンギンに空を飛べというのと同じです」
「一人ひとり抱えるものは違うのに、鳥はみんな空を飛ばなければならないという、社会通念にとらわれすぎだと思う」
「学校を出るとすぐ就職。一本道しかないのが辛い」

ひきこもりの人々の取材を長年続けるジャーナリストは言う。
「繊細で、純粋であるがゆえに感度がいい。弱いのではなく、アンテナが敏感すぎるから、ひきこもる」.



人は育った場所も時代も違いますね
私は昭和時代の人間。ですから、うつ病という言葉もひきこもりという言葉も、ついぞ聞くこともなく育ちました。このような言葉を聞くようになったのは、この20年ほどの話。もっと以前からあったのでしょうか?
新聞で読んだ5人の声。それは私にとって不思議な言葉ばかりでした。
もちろん、まったく分からないということではありません。
唯一、「社会に出たら曖昧なことは許されない。自分が所属する場所はないと思った」という言葉だけは、ほんの少し分かるのです。
「一体、僕はちゃんと生きていけるのだろうか」
そういう不安があった時期が私にもありましたから。
けれど、ほとんどの言葉が私には実感することができません。
ですから、不思議な言葉の連続に見えたのです。

でも、分かることがあります。
それは、これらの言葉に幸せはないということ。
深い闇と悲しみが漂う言葉ですから。息が詰まりそうな言葉。
私のことをお話しますと、私は飛べない鳥になることは許されなかった。
選択肢に、そういう生き方はなかった。
なぜなら、私は裸一貫、東京にいたからです。
仕事をしないで、泥棒もしなかったら、生きていけない私でしたから。
泥棒なんてできません。ですから選択肢は1つしかありませんでした。
不安があるとかないとか、そんな道はなかったのです。
今から思えば、素晴らしい立ち位置でした。貧しく、惨めなる生活者の私。
もし、私が働かなくても生きられたら、同じようなひきこもりになっていたかもしれない。貧しく、何もない私だったことが、むしろ良かったのでしょうか。

私、思うんですね。的外れかもしれませんけれど。
あなた様、「夢」がないのではありませんか?
「ありますよ」って声、聞こえます。
でも、その「夢」、「他の人々を幸せにするという夢」でしょうか?
私もあったんですよ。なんの自信もない時代が。
自分の居場所が何もないというような憔悴感がずっと続いたのです。
でも、ある日、見つけたんです。アルバイトの仕事の中に。
そして、そこには自分の居場所があったんですね。
何だか、うれしかったんです。誰かの役に立てること。
どうでしょうね、外に出てみては。
考えすぎないで、ほんのちょっぴり何かをしてみては。
存外、できるかもしれませんよ。

大きなお世話って言われるかもしれませんね。
でも、70万人もいらっしゃるというのですから、大変な数です。
私の唯一無二の処方箋、それは「他の人を幸せにできる夢」持つこと。
仕事でも、ボランティアでも、何でもいいんです。
誰かを幸せにできる喜び、それ以上の幸福はないからです。
その夢が持てたら、何歳だろうと、どんな立場だろうと幸せになれる。こればかりは理屈ではないので、体験していただくしかありません。
どうか、何かにチャレンジしてほしいです。

ひきこもりの別記事は、→ここをクリック!
昔、「夢を持てば」という詩を書きました。
夢を持てばの詩は、→ここをクリック!



追記:本件記事に、うつ病経験者の方々から善意のご批判、ご指摘をいただきました。要するに、こういう思考は精神的に安定している人への処方であり、現実には当てはまらないというものです。ご意見を伺い、その通りと思いました。
そこで、本編記事の続編を書きました。
その記事は、→ここをクリック!

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by sokanomori3 | 2015-09-16 06:20 | つぶやき | Comments(8)
Commented by うるとらまん at 2015-09-16 13:18 x
他人を幸せにする夢とは良いですね。
菊川さん、オトカナバンドでユーチューブを検索してください。
二人の心の病ある友人が慰問活動しています。
二十数年ひきこもりだったAさん、自殺未遂強制入院を経験したBさんが楽しそうにボランティア活動しています。
よくぞここまで元喜になったと思います。涙がこぼれてきます。
Bさんが恩返しがしたい。ここまで自分が元喜になったのは周りの人のおかげです。元喜になった自分をみてもらいたい。同じ心の病ある人に喜んでもらいたいと語っていました。
まさに菊川さんがお話していることですね。
私は彼らから音楽の力を教えてもらいました。
ひきこもりの人を元喜にさせたいとバンドを結成しました。
素人のバンドです。10年かけて一人前のバンドを目指しています。
皆同志で若い頃からの仲間です。
舞とくくるもいよいよ来月は東京です。
いつの日か東京と思っていました。楽しくいこうと思います。
Commented by ちよ at 2015-09-16 17:58 x
ホントかどうか 分からないけど 若者は引きこもり
そうでない方は とじこもりと いうそうです
閉じこもり問題も 大変ですよ
Commented by 久遠の凡夫 at 2015-09-17 01:23 x
自分の場合、人生の転換点になったのは、東日本大震災でした。

ネット上で、不安でいっぱいの人達を、
科学的根拠のあるときもあれば、ときにはバレないようにハッタリかまして、
色々な言葉を駆使して励ましました。
相変わらず家から一歩も出ませんでしたが(笑)

外見も氏素性もわからない匿名のネットだからこそ出来たんでしょうね。
ゴミ屋敷のホームレスみたいな環境と外見のニートが、ずっと恵まれた環境や境遇なのに、未来が不安で仕方ない人を励ましている(笑)
今思えば笑える光景ですよね。

あれから僕の人生は動き出しました
Commented by sokanomori3 at 2015-09-17 06:28
うるとらまんさん、おはようございます。
20数年ひきこもりですか。辛い人生でしたね。
でも元気になられた。ボランティアは最高の幸せでしょう。
「他の人たちの幸せを願い行動する」
そのことに喜びが見いだせたら大丈夫ですね。^^
東京、来月ですか。いよいよですね。
★菊川広幸
Commented by sokanomori3 at 2015-09-17 06:30
ちよさん、おはようございます。
「とじこもり」、はじめて聞きました。
さらに厳しい言葉ですね。
★菊川広幸
Commented by sokanomori3 at 2015-09-17 06:32
久遠の凡夫さん、おはようございます。
ニートでいらっしゃったのですか?
★菊川広幸
Commented by 久遠の凡夫 at 2015-09-17 12:38 x
はい。家から一歩も出ないひきこもりでした(笑)
家族以外には顔を見せたくない、いや、家族にも顔を合わせたくない。そんな極度の鬱でした。

毎日のように学会活動で走り回るなんて、今世では一生無理なんだろうな。と思ってました(笑)


若者は、まだ「なんとかなる」と思えるからいいですけど。
希望の見えないお年寄りのほうが、事態は深刻ですね。

でも、どんな人でも蘇りますよ。この仏法なら。
Commented by sokanomori3 at 2015-09-17 22:46
そうですか、そこから脱却されたとするならスゴイですね。
久遠の凡夫さんの使命は大きいですね。
私は、うつ病、ひきこもり、ご覧の通り経験がないので、時にひどいことを無意識に言ってしまうことがあるんです。
ただ、「学会活動で走り回るなんて、今世では一生無理なんだろう」とは、私も思っていました。^^
★菊川広幸


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