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月の兎(つきのうさぎ)


☆中国では玉兎(ぎょくと)月兎(げっと)と呼ぶ。

創価の森ブログオリジナルの月のイラストを添付します。
月の兎(つきのうさぎ)_b0312424_21511587.jpg

写真解説.「青い夜空に黄色の満月があり、その左面に薄茶色の餅をつく兔の影を描いているイラストです」


先にひらがな文、後に交互文を示し、所感を述べます。

うさぎは きょうぎょうの ものを くよう せしかば 
てんてい あわれみを なして つきの なかに おかせ たまいぬ 
いま てんを あおぎみるに つきの なかに うさぎ あり.

兎は 経行の 者を 供養 せしかば 
天帝 哀みを なして 月の 中に をかせ 給いぬ 
今 天を 仰ぎ 見るに 月の 中に 兎 あり.

松野殿女房御返事(1394)から引用いたしました。
引用の御書の交互文は、→ここをクリック!
背景と大意は、→ここをクリック!
兔が、経行の者(仏道修行者)に対し、火の中に飛び込み自らを食物として供養した説話です。哀れんだ帝釈天は、月の中に焼けた兔を置きました。
今も夜空を見れば月の中に兔がいると述べられています。
この話は、大唐西域記(だいとうさいいきき)に書かれています。

大唐西域記 は、全12巻です。
略して西域記ともいいます。中国、唐の時代の玄奘の旅行記です。
内容は、西域を通ってインドに移動した記録です。
中央アジア34か国の状況が記され、インドの地勢、言語、風俗、仏教、政治、伝説などが詳しく記されています。この書をもとにして、後世、西遊記が書かれました。その中に、次の記述があります。

「林野に三獣(狐と兎と猿)がいた。そこに老夫に身を変じた帝釈天がきて、今にも飢え死にそうであると三獣に食料を請う。三獣は、食料を求めて走り、狐は魚を、猿は木の実を採って老夫にすすめた。兎のみがなにも得られず帰ってきた。兎は、薪をあつめることを狐と猿に依頼した。草をひき、木を集積し、火をつけた。
兎は「この身を一餮にあてん」と言い、燃えさかる火中に身を投じた。
老夫は帝釈の身に復して遺骸を月輪に寄せて後世に伝えた。
月の中が兎のごとく見えるのはこのことからである」

月の兔 は、命を捨てて利他に徹した証(あかし)。
大聖人は、この説話を引用され、供養の功徳を述べられました。
何ともメルヘンチックですし、なぜそこまでとも思えるお話です。
中国から朝鮮半島を経て渡来したこの話は、どれほど多くの人々の心を洗ったことでしょう。現代においても、強烈なインパクトで心に迫ります。
この兔の話、千早さん記事で触れ、また、ちょうど、ひらがな御書に出てきたものですから調べたものです。何だか、胸キュンになりました。^^
千早さんの雪兔は、→ここをクリック!

追記:本日、私は誕生日を迎え、56歳になりました。(^^)
月の兔のように清く美しい歩みをしたいと思います。
昨年の誕生日は、→ここをクリック!

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by sokanomori3 | 2016-01-31 07:28 | ひらがな御書に学ぶ | Comments(4)
Commented by 千早 at 2016-01-31 08:58 x
菊川さん、お誕生日おめでとうございます(^^)
また大忙しの56歳ですね。
ますます元気に活躍してくださいね!
うさぎさんの事が御書に出てくるとは知りませんでした。
後から御書ゆっくり見直してみます。
ひらがな御書も86編!これからもまたよろしくお願い致しますm(__)m
Commented by うさぎ at 2016-01-31 16:42 x
菊川さん お誕生日おめでとうございます。
本当に 歳も身体も若くなる!!
そういう心で 日々一年過ごせますように  笑顔
これからも 忙しい菊川さんを 読まさせていただきますね。
うさぎの 御書 感動しました。
ありがとうございます。 
おめでとう(*^▽^)/ございます。
Commented by sokanomori3 at 2016-01-31 23:24
千早さん、うさぎさん、こんばんわ。
何だか、お二人の記事を書いて、この兔記事になりました。
計算した訳ではありません。たまたま、本当に偶然の流れでした。
雪うさぎ→松野殿女房御返事→月の兔の説話・・
兔は弱いように思っていましたが、兔には兔の強さがある。
今後、私は月を見るたびに思うことでしょう。月になった兔のこと。
そして勇気と献身とを学び続けることでしょう。
56歳、まだまだ頑張ります。
ありがとうございます!^^
★菊川広幸
Commented by 永遠の凡夫 at 2016-02-10 03:31 x
手塚治虫の漫画ブッダの1巻冒頭にも出てきますよね。
私は、これを涙無しでは読めないんですよ

以前ある大拡大の時期に、他の同志の皆さんは、折伏やら何やらで華々しい成果をあげていました
自分は何も出来ませんでした

申し訳ないと思い、出来ることはないのかと
ただ毎日、ひたすらにお題目を唱え
会合は何が何でも、全部出ました
土砂降りの雨でも、頭がクラクラする熱がある日も、自転車を漕いで

「いつ来てもいるね。会館に住んでるの(笑)」と言われるくらいになりました

ふと、この話を思い出したとき
このウサギは私だ。みんなのために火に飛び込んで、身の供養をしたんだ。と気づいたとき、涙が止まりませんでした


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