四条金吾殿御返事（世雄御書）2016年7月度座談会御書

☆別名、世雄御書に学ぶ.
（べつめい、せおう　ごしょに　まなぶ）
四条金吾殿御返事（しじょうきんごどのごへんじ）。
以下に、7月度大白蓮華（だいびゃくれんげ）に掲載されている四条金吾殿御返事（別名、世雄御書・1169ページ）のひらがな文、漢字文を示し、背景と大意を述べます。

○ひらがな文.

にちれんは　わかきより　こんじょうの　いのり　なし　
ただ　ほとけに　ならんと　おもう　ばかりなり　
されども　とのの　おんことをば　ひまなく　
ほけきょう　しゃかぶつ　にってんに　もうすなり　
その　ゆえは　ほけきょうの　いのちを　つぐ　ひと　なればと　おもうなり.

○漢字文.

日蓮は　少より　今生の　いのり　なし
只仏に　ならんと　をもふ　計りなり
されども　殿の　御事をば　ひまなく　法華経　釈迦仏　日天に　申すなり
其の　故は　法華経の　命を　継ぐ　人　なればと　思うなり.

○背景と大意.

建治3年（1277年）、日蓮大聖人　56歳の御時、四条金吾に与えられた御書。
妻子や所領を惜しむことなく信心を貫くように戒められていいることから、告誡書（こっかいしょ）ともいい、世雄御書（せおうごしょ）とも呼ばれます。
世雄とは現実社会で英雄と呼ばれるような存在、すなわち仏の異名です。
当時、金吾は人生最大の試練に直面していました。
徒党を組んで法座を乱したとの讒言がなされ、主君から「法華経の信仰を捨てる」との誓約書を書くように迫られたのです。
このため、所領没収という生活基盤を失いかねない状況に陥いりました。
大聖人は「ぶっぽうと　もうすは　どうりなり　どうりと　もうすは　しゅに　かつものなり」（仏法と　申すは　道理なり　道理と　申すは　主に　勝つ物なり）との有名な御文を記され、日本、中国への仏法伝来の歴史を引かれて、正法を信ずる者は必ず勝ち、背く者には厳罰があることを述べられました。
今回の御文は、日蓮大聖人が若い時から、ただ「仏になる」と願い祈ったこと、さらに弟子の金吾の成長と勝利をひたすら祈ってきたことを述べられています。
金吾への祈りは「法華経の命を継ぐ人」、すなわち、金吾の信心が師弟不二（していふに）であるからであると賞賛され、さらに「短気を起こしてはならない」「用心を怠ってはならない」と激励されています。

○所感.

大白蓮華7月号の巻頭言に、池田先生は次のように記されています。

「幸福はいずこにあるのか。いかにして勝ち開くか。
大文豪トルストイは一つの結論として語った。
“幸福とは、人生における自分の使命を喜んで果たしゆく中にある”と。
財宝でもなければ、名声でもない。安逸でもない。
むしろ、逆境や誹謗や艱難をも勇んで迎え撃ちながら、使命を遂行していく。この戦い続ける命の燃焼こそ、喜びがある。誇りがある。充実がある。
御本仏・日蓮大聖人は、いささかも恐れなく、終始一貫して正法正義を師子吼なされた。だからこそ、敵対してきた人々さえも“大聖人が仰ることが道理ではないか”と感服せしめるに至った。（中略）
（創価学会の私たちは）マハトマガンジーが洞察した、偉大な運動が経る5段階、つまり、無関心、嘲笑、非難、抑圧を突き抜けた尊敬の段階に入っていることを自負したい」.

池田先生こそ、「法華経の命を継ぐ人」であり「世雄」と思います。
宗門は池田先生を亡き者にしようと画策、まさに非難と抑圧をもって会長を退かせ、さらにC作戦によって破門、抹殺を狙いました。
この未曾有の弾圧の一切を乗り越えられ、また全世界に創価学会を広められた池田先生こそ、世雄の中の世雄です。
さあ、私たちも5段階の4段階、無関心、嘲笑、非難、抑圧を跳ね除け、金吾のごとく、池田先生のごとく勝利いたしましょう！
世雄御書の別記事は、→ここをクリック！

---

ひらがな御書ホームページの本抄のスレッドを以下に示します。
世雄御書のひらがな文、→ここをクック！
世雄御書の交互文、→ここをクリック！


ブログトップへ