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続・精神病を理解する


☆学んで見えた精神病の苦痛.

前回の記事は、→ここをクリック!
私はカメさんとメールのやり取りをするようになりました。
そのメールから、カメさんは幻聴や妄想から大変悩んでいることが見えてきました。しかし、その苦痛がどれほどのものかは分かりませんでした。
そのカメさんより先に、私は千早さんの苦痛を知ることになります。

気分変調症 という言葉は聞いただけでは何も分からない。
1つの例として、ネットには次のように書かれています。

「1日中持続する抑うつ気分が長期間続く慢性疾患。
特徴は、社会や家庭への不適応感や罪責感、さまざまな刺激への過敏性、人や社会への怒り、社会からのひきこもり、興味の喪失、疲れやすさや活力の減退、生産性の欠如。具体的には、食欲不振または過食、睡眠困難、倦怠感、集中困難あるいは決断困難、絶望感 のうち、少なくとも2つの症状を呈します。
これらの症状が、ほぼ毎日、途中で普通の気分の期間があっても、2年以上続く。症状は1日のなかでも後半に悪化する傾向がある」

これで理解できる人はいるでしょうか?
読んでみたところで、具体的な辛さは伝わってきません。
しかし、実際に悩みを聞き、元気な姿や、変調になり苦しむ姿のギャップを見れば、ただ事でないことが分かるようになります。
今、千早さんはこの病を克服されていますが、数年間、本当に苦しまれたし、私も心配したし悩みました。何とか打開したいと専門書を読みあさりもしました。
千早さんは仮病をするような人ではありません。
過去、うつ病を仮病と思っていた私は、痛烈に学んだのです。
「本当に精神病はある。しかも大変な苦痛を伴っている」と。
次に統合失調症についてネットの記述を引用します。

統合失調症 は、幻覚や妄想という症状の精神疾患です。

「統合失調症は、およそ100人に1人かかる頻度の高い病気。
この統合失調症は、新しい薬の開発と心理社会的ケアの進歩により、完全かつ長期的な回復を期待できるようになりました(WHO 2001)。
厚生労働省による調査では、ある1日に統合失調症あるいはそれに近い診断名で日本の医療機関を受診している患者数が25.3万人で(入院18.7万人、外来6.6万人)、そこから推計した受診中の患者数は79.5万人とされています(2008年患者調査)
発症は、思春期から青年期という10歳代後半から30歳代が多い病気です。

原因は、今のところ明らかではありません。進学・就職・独立・結婚などの人生の進路における変化が、発症の契機となることが多いようです。 ただ、それらは発症のきっかけではあっても原因ではないと考えられています。
統合失調症で最も多いのは、聴覚についての幻覚、つまり誰もいないのに人の声が聞こえてくる、ほかの音に混じって声が聞こえてくるという幻聴(幻声)です。

妄想とは、明らかに誤った内容であるのに信じてしまい、周りが訂正しようとしても受け入れられない考えのことです。
「街ですれ違う人に紛れている敵が自分を襲おうとしている」(迫害妄想)
「近所の人の咳払いは自分への警告だ」(関係妄想)
「道路を歩くと皆がチラチラと自分を見る」(注察妄想)
「警察が自分を尾行している」(追跡妄想)
「考えていることが声となって聞こえてくる」(考想化声)
「自分の意思に反して誰かに考えや体を操られてしまう」(作為体験)
「自分の考えが世界中に知れわたっている」(考想伝播)
 などの内容が代表的で、これらを総称して被害妄想と呼びます」

体験したことのない人からすると分かりにくいでしょう
その苦痛がいかなるものかが空想できないからです。
でも、今、私は統合失調症の苦痛もはっきりと感じられるのです。
それは千早さんとカメさんとのお付き合いから学びました。
寄り添った時間と悩んだ量から理解が深まりました。

私は3年以上の時間をかけて、やっと断言できるのです。
うつ病や統合失調症は大変苦しい病です。
この病は、他の苦痛を伴う怪我や病気と同じです。サポートすべきです。
そして努力次第で克服できます

克服した勝利者がいるから希望が持てます。^^



さて、前置きはこのぐらいにしたいと思います。
ではカメさんの体験を語りましょう。
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by sokanomori3 | 2016-08-21 21:58 | 体験談 | Comments(3)
Commented by 福島の壮年 at 2016-08-22 09:14 x
統合失調症や気分変調症、パニック障害や鬱病等々、
「精神疾患」や「心の病」というものは、なかなか理解し
にくいし、それぞれの病の違いも区別がつきにくい特徴が
ありますよね。
また、いろいろな疾患が複合的に出てしまうことも少なくない
ようですね。

そして、それらの疾患は、誰でもが発症する可能性を持って
います。(身体の疾患と同様ですね)
先日、テレビ番組で心療内科医の方が言うには、周囲の人が、
身近な人の「うつ」状態を察知するための信号として、

○本人が強く魅かれてきたことに、全く関心を示さなくなる
○顔から表情が消える

などがあるそうですが、それらは周囲の人が察知するのが困難
な程度の微妙な変化であったりすることも多いそうで、
最も分かり変化としては、

○早朝に目覚めて、そのまま寝付けなくなる
(寝つきが悪いとか、就寝後に何度も目覚めるとかではなく、
3時とかに目覚めてしまい、そのまま眠りに入れなくなる)

と、いうことだそうです。

私も40歳代半ばから数年間、睡眠障害やストレス性口内炎、
胃痛などの症状に悩まされたことがあります。
現在も強いストレスが加わると、自律神経の失調によるものと
思われれる体調変化があります。
程度の差はありますが、誰しも経験していることではないで
しょうか。
(私の場合、精神よりも身体の不調として現れ易いようです)

(続きます)
Commented by 福島の壮年 at 2016-08-22 09:20 x
私の友人や知人にも「心の病」や「精神障害」を抱える人は
結構多いですね。

中学校の同級生でで2人、高校の同級生で2人を自殺で失って
いますし、パニック障害と思われる症状で、30歳代半ばで
勤務先を退職せざるを得なくなった友人もいます。

私より年配の方には、ご夫婦が同時期に前後して精神疾患を
発症した方もいました。
そして先月、幼少期よりよく知る某開業医が、「うつ」を
発症して休業し、治療を受けています。
(医院は、奥様やお姉様、ご両親も医師として現役なので、
ご本人のお仕事をカバーしています)

以前、聖教でも「うつ」を乗り越えた医師の体験が紹介されて
いましたが、日々、病気と向き合っている医師でさえ、例外
ではありません。

私の周囲で発症した方々を見ていると「真面目」で「優し」く
他者への「思いやり」に溢れた人が多いように思います。
私がギリギリのところで深刻な状態にならずに済んでいるのは、
「真面目過ぎない」「適当な性格」が幸いしているのでしょう。

いずれにしても薬や治療法は日々進化していますので、
早期に「サイン」を察知して、専門医を受診し治療することが
大事だと思います。
それと、何よりも身近な人たちの理解と適切な対応ですね。

周りの人は「どう接すればいのか」。
それを知る手掛かりとするためにも、こちらでの記事の試みは
有益であると思います。
Commented by sokanomori3 at 2016-08-22 21:27
福島の壮年さん、こんばんわ。
多いですね。本当に多い・・
私、思い起こせば27歳の離婚のとき、拒食症になりましたが、あれも精神病の一種なんでしょうね。
大なり小なり精神病は多くの人に起こりうるのでしょう。

>周りの人は「どう接すればいのか」

愛情を持って接する。同苦する。お題目を送る。
どんなことがあっても寄り添い続ける!
でも症状が悪い時はなかなかムズカシイ。
★菊川広幸


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