聖人御難事(しょうにんごなんじ)資料
☆師子王の信心で成仏する.
聖人御難事(1189から1190)の記述の3か所を示します。
先に原文、後ににひらがな文を添付します。
而るに 日蓮 二十七年が間
弘長元年 辛酉 五月十二日には 伊豆の国へ 流罪
文永元年 甲子 十一月十一日
頭に きずを かほり 左の手を 打ちをらる
同 文永八年 辛未 九月十二日
佐渡の国へ 配流 又 頭の座に 望む
其の外に 弟子を殺され 切られ 追出 くわれう等 かずをしらず
仏の大難には 及ぶか 勝れたるか 其は 知らず
竜樹 天親 天台 伝教は 余に 肩を並べがたし
日蓮 末法に 出でずば 仏は 大妄語の人
多宝 十方の 諸仏は 大虚妄の 証明なり
仏 滅後 二千二百三十余年が間
一閻浮提の 内に 仏の 御言を 助けたる人
但 日蓮 一人なり.
しかるに にちれん 27ねんが あいだ
こうちょう がんねん かのととり 5がつ 12にちには
いずの くにへ るざい
ぶんえい がんねん きのえね 11がつ 11日
こうべに きずを かほり ひだりの てを うち おらる
どう ぶんえい 8ねん かのとひつじ 9がつ 12にち
さどのくにへ はいる また くびのざに のぞむ
その ほかに でしを ころされ きられ おいだし
かりょう とう かずを しらず
ほとけの だいなんには およぶか すぐれたるか それは しらず
りゅうじゅ てんじん てんだい でんぎょうは よに かたを ならべがたし
にちれん まっぽうに いでずば ほとけは だいもうごの ひと
たほう じっぽうの しょぶつは だいこもうの しょうめい なり
ほとけ めつご 2せん2ひゃく30よねんが あいだ
いちえんぶだいの うちに ほとけの みことばを たすけたる ひと
ただ にちれん 1にん なり.
各各 師子王の心を 取り出して いかに人 をどすとも をづる事なかれ
師子王は 百獣に をぢず 師子の 子 又 かくの ごとし
彼等は 野干の ほうるなり
日蓮が 一門は 師子の 吼るなり..
おのおの ししおうの こころを とりいだして
いかに ひと おどすとも おづること なかれ
ししおうは ひゃくじゅうに おじず
ししの こ また かくの ごとし
かれらは やかんの ほうるなり
にちれんが いちもんは ししの ほうるなり.
大難に 値うとも 後生は 仏に なりなん
設えば 灸治の ごとし
当時は いたけれども 後の 薬なれば いたくて いたからず
彼の あつわらの 愚癡の 者ども いゐ はげまして をどす事 なかれ
彼等には ただ 一えんに おもい切れ
よからんは 不思議 わるからんは 一定と をもへ
ひだるしと をもわば 餓鬼道を をしへよ
さむしと いわば 八かん地獄を をしへよ
をそろししと いわば たかに あへる きじ
ねこに あえる ねずみを 他人と をもう事 なかれ.
だいなんに あうとも ごしょうは ほとけに なりなん
たとえば やいとの ごとし
とうじは いたけれども のちの くすりなれば いたくて いたからず
かの あつわらの ぐちの ものども いい はげまして おどすこと なかれ
かれらには ただ いちえんに おもいきれ
よからんは ふしぎ わるからんは いちじょうと おもえ
ひだるしと おもわば がきどうを おしえよ
さむしと いわば 8かんじごくを おしえよ
おそろししと いわば たかに あえる きじ
ねこに あえる ねずみを たにんと おもうこと なかれ.
文意と解説.
「日蓮は立宗宣言から27年間、大難を受けてきた。
伊豆流罪、頭を刀で切られ、左腕を折られた。さらに竜の口で死罪、さらに佐渡に流罪された。弟子も殺され、切られ、追放、罰金などの難を受けた。
仏滅後、2230年の間に仏の言葉に準じたのは日蓮一人である。
どんな脅しがあっても、各々、師子王の心を取り出して恐れることがあってはならない。彼らは狐が吠えるようなもので、日蓮一門は師子が吠えるのと同じである。
大難に遭ったとしても、来世は仏になるのである。
譬えるならお灸(おきゅう)のようなものである。
その時は痛いけれど、薬になるのであるから本当は痛くない。
信心の弱い者たちには強く激励したり、脅してはならない。良い結果になるのが不思議であり、悪い結果になるのが当然であると教えなさい。
空腹で苦しんでいるなら、もっと大きな餓鬼道の苦しみを教えなさい。寒さに苦しんでいるなら、さらに辛く厳しい八寒地獄のことを教えなさい」
以上の内容が語られている御文です。
伊豆流罪、小松原法難、竜の口の法難、佐渡流・・
日蓮大聖人は立宗宣言から、間断なき魔性との闘争を続けられました。
大聖人は一切の難を「師子王の心」で乗り越えられ、勝利されました。私たちは、大聖人の弟子であり、同じくどのような難も乗り越えていけます。
本抄は、苦難に直面した時に、勇気を持って信心で立ち向かうか、臆病になるかを問う御書であり、只、絶対と決心して精進するよう示されています。
また、指導の方法にも触れ、信心の弱い人に強い指導をしてはならない、弱い人には弱い人なりに工夫して励まし、導くようにご指南されています。
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by sokanomori3
| 2016-09-24 16:50
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