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宮田論文の破折2(釈迦本仏論への反論)


☆釈迦本仏論の邪義への反論.

須田論文「宮田論文への疑問」の表紙写真を添付します。
宮田論文の破折2(釈迦本仏論への反論)_b0312424_23425530.jpg

前回の記事は、→ここをクリック!
次に、宮田論文の重大な問題「釈迦本仏論」への反論部分を要約します。
要約文は>印、私個人の感想は●印にて記述します。
宮田氏の問題となる発言内容は→.赤文字で示します

●須田晴夫氏は、釈迦本仏論への反論として次の内容を述べています。

>3.「法華経の薬王菩薩本事品では法華経受持の絶大な功徳を説いており、その経文を受けて中国の妙楽大師は『法華文句記』で「供養する有らん者は福十号に過ぐ(有供養者福過十号)」と述べた
また、法華経の陀羅尼品では「若し我が呪(しゅ)に順ぜずして 説法者を悩乱せば 頭(こうべ)破れて七分に作ること 阿梨樹の枝の如くならん」(法華経648)と法華経の行者を悩ます者の現罰を説いている。
日蓮は曼荼羅本尊に「有供養者福過十号」の文と「若悩乱者頭破七分」の文をしたため、本尊受持の功徳と悩乱者の罰を明確にした。
しかし、特定の信仰だけに功徳があるという立場を否定する宮田氏は、この曼荼羅本尊の讃文を取り上げて次のように言う。
→私は日蓮の曼荼羅に書かれた禍福の讃文の予言は宗教社会学的には真理とは言えないと思っている(中略)その意味で私は日蓮の主張は誤っていると思っているから、曼荼羅からはその記述を除外すべきだと思っている.」(SGI 各国のHP の教義紹介の差異について)
氏は日蓮図顕の文字曼荼羅にも誤りがあるから、その部分を削除すべしと主張する。曼荼羅本尊にしたためられた功徳と罰の讃文には自身が生涯を賭けて確立した宗教に対する日蓮の絶対の確信が込められている。その日蓮の、いわば命を賭けた確信の表明を宮田氏は簡単に否定するのである。」・・

>4. 「今回の宮田論文の重要なテーマは(創価学会の)日蓮本仏論と思われる。
→宮田氏がこれまで発表してきた他の論文を見るかぎり、氏は日蓮本仏論を脱却して釈迦本仏論を目指す志向性を持っているように見受けられる.
日蓮本仏論は日蓮自身が言明し、日興門流から今日の創価学会にまで継承されてきた日蓮仏法の根本教義である。日蓮本仏論とは、基本的には釈迦仏を正像時代の本仏とし、日蓮を末法の本仏とする立場である
法華経の精神は、中国・日本においては天台大師、伝教大師に継承され、末法においては日蓮がそれを受け継いでいる。
日蓮が「顕仏未来記」で表明した「三国四師」とは、釈尊――天台――伝教――日蓮という系譜にこそ仏教の本流が流れ通っているとの宣言に他ならない。
全ての仏の教えもそれぞれの時代に対応したものであるから、初めは有効であっても(正法時代)、時代の変化とともに次第に形骸化し(像法時代)、やがて衆生を救済する力が全く喪失する時代(末法)が到来する。
世界に仏は釈迦仏一仏しか存在しないとする小乗仏教に対し、宇宙には無数の仏が存在するというのが大乗仏教の世界観である。」・・

>5. 「法華経は釈迦仏だけを教主とする立場をとらず、未来には他の仏によって衆生が救済されていくことを想定している。従って、釈迦仏法によって衆生を救済できない時代においては釈迦仏に代わって新たな教主が出現するということは法華経自体が想定していたことであり、何も奇異な思想ではない。」・・

>6.「→宮田氏は日蓮本仏論の形跡が日蓮自身の真蹟遺文にも信頼できる直弟子写本にも見られないと断じている.が、そのような認識はあまりにも杜撰であり、明らかな誤りである。
むしろ、日蓮の真蹟や直弟子写本がある御書において日蓮本仏義を明確にうかがうことのできる文はいくつも挙げることができる。」・・

(須田氏はここで「撰時抄」「一谷入道御書(いちのさわにゅうどうごしょ)」「真言諸宗違目」(真蹟11 紙完存)「王舎城事」「一代五時鶏図」「頼基陳状」「兵衛志殿御書」「法蓮抄」「滝泉寺申状」の御書を文証として掲げ次のように述べている)

>7. 日蓮が自身を末法の教主(本仏)であると宣言できた所以は何か。
それは、日蓮こそが末法の万人を救済する南無妙法蓮華経の大法を初めて一切衆生に対して教示し、弘通した主体者だからである。
実際に日蓮以外に南無妙法蓮華経の唱題を人々に教え、南無妙法蓮華経を文字曼荼羅に顕して万人が礼拝する本尊として授与した存在はない。
まさに日蓮を離れて南無妙法蓮華経の仏法は存在しない。
釈迦仏は文上の法華経の教主であっても南無妙法蓮華経を説いてはいないので、南無妙法蓮華経の教主にはならない。」・・



●上記、抜粋した文章に加え原文の確認をお願いしたい。
http://file.www4.hp-ez.com/haruosuda/file_20161025-141928.pdf

宮田氏は、日蓮大聖人が御本尊の左右に書かれた「頭破七分・福十号など、日蓮の主張は誤っていると思っている」と驚きの意見を述べている。
中国の妙楽大師の記述、すなわち釈尊の教えでないことを曼荼羅御本尊に記述していることを指して「誤っている」と言っているのであろうか。
宮田氏は学者としての研究に没頭した?があまり、大聖人への理解が不十分であるらしい。この人は信仰から体得した悟りがないのだろうか。
知識はあるのかも知れないが、信仰に対する確信が感じられない。法華経、御書に精通している須田氏と対比すると大人と子供の相違の感がある。

次に、宮田氏の曼荼羅本尊論に対する反論を申し述べたい。
次の記事は、→ここをクリック!

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by sokanomori3 | 2016-11-13 05:20 | 宮田幸一氏問題 | Comments(6)
Commented at 2016-11-13 07:37 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sokanomori3 at 2016-11-13 07:55
非公開さん、了解いたしました。
赤文字の冒頭部には→、赤文字の文末にはピリオドを入れました。
★菊川広幸
Commented by 河内の求道者 at 2016-11-13 23:08 x
こんばんは!
この宮田教授は、個人の見解だとしても、学会教学をどのようにしたいんでしょうね。。。破和合僧の類いに入っているように思います。。。
Commented by sokanomori3 at 2016-11-14 05:39
宮田教授は単なる他の大学の学者のような人なのだと思います。
本人は学会員である(在籍しています)と言っていますが、信心がどの程度あるかとなると希薄なのではないでしょうか。
このことはシリーズの最後に述べていきたいと考えています。

破和合僧についてですが、組織的な行為で独自のグループを構成しているようではないので、リアルの世界では大きなアクションにはなっていないものの、こういう発言は、他の研究者に影響も与えるし、ましてネットでの公開をしている以上、創価大学教授という肩書から言って、不特定多数の学会員に影響することを考えると、問題は大きいと思います。
須田氏のような実績のある、また力のある人が批判してくれなければ、誤解する人が沢山出てしまうでしょう。そういう意味で、須田氏のアクションはありがたいことだと感じています。
★菊川広幸
Commented at 2016-11-14 19:50 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sokanomori3 at 2016-11-14 21:24
非公開さん、外国の一人旅・・
スゴイなあ、私にはちょっとできないです。^^
ツアーなら行けるかも知れないですけどね。
でも、国内旅行は一人旅、したいんですよ。
大聖人の生誕の地から奈良、京都、鎌倉、伊豆、佐渡、身延・・
じっくり旅をしてみたいものです。^^
★菊川広幸


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