宮田論文の破折3(曼荼羅本尊発言問題)
☆日蓮大聖人への苦言に至る.
「須田晴夫のホームページ」のパソコン画面を添付します

須田晴夫氏HP:http://www4.hp-ez.com/hp/haruosuda/page2
前回の記事は、→ここをクリック!
次に、宮田氏の「曼荼羅御本尊の己義」への反論を要約します。
要約文は>印、私個人の感想は●印にて記述します。
宮田氏の問題となる発言内容は→.赤文字で示します。
●須田晴夫氏は、宮田氏の本尊論に対して次の内容を述べています。
>8. 日蓮が初めて曼荼羅本尊を図顕したのは竜の口の法難における「発迹顕本」の後、佐渡に護送される前日である。この初めての曼荼羅本尊は身辺に筆がなかったためか楊枝でしたためられており、そのため楊枝本尊と称される。
中央に「南無妙法蓮華経」の首題が大書され、その向かって左に「日蓮(花押)」の名が示されている。左右の肩に梵字で不動明王と愛染明王が記されているが、釈迦牟尼仏・多宝如来を含めて後の曼荼羅に記されている十界の諸尊も四大天王も一切書かれていない。
楊枝本尊はもっとも簡略な形の曼荼羅であるため、その相貌には日蓮図顕の曼荼羅の本質が表れている。すなわちこの最初の文字曼荼羅の相貌は、文字曼荼羅の本質的要素が南無妙法蓮華経と日蓮花押にあり、釈迦・多宝の二仏は略されてもよい派生的なものであることを物語っている。
日蓮図顕の曼荼羅本尊において常に「南無妙法蓮華経 日蓮(花押)」と大書され(これが欠けた曼荼羅は一例もない)、一方では釈迦・多宝が略される場合があるという事実は、日蓮こそが南無妙法蓮華経と一体の本仏(教主)であることを示しており、それが日蓮の真意であると解すべきである。
もしも日蓮が奥底の真意において釈迦本仏義に立っていたならば、曼荼羅の中央に「南無妙法蓮華経 日蓮」と書かずに「南無釈迦牟尼仏」としたためるか、もしくは釈迦・多宝の二仏を並べる形になっているはずであろう。
実際には1 幅としてそのような形の曼荼羅がないところに日蓮が釈迦本仏義をとっていないことが表れている。
●宮田氏が「釈迦本仏論」からしか見ていないのに対し、須田氏は多様な御書の文証と、御真筆の御本尊の詳細な観察からしっかりと主張している。
双方を比べると、宮田氏の見識の甘さ、無知さが際立つ。
この他、真偽未決の御書についての見解、日興門流による日蓮本仏論の継承について、豊富な知識から須田氏は反論し、最後に次の文章で結んでいる。
>9.(宮田氏が)批判するのはもとより自由だが、しかしその姿勢は日蓮や日興よりも自己自身の判断を上位の基準とすることになっていないだろうか。それは「心の師とはなるとも、心を師とせざれ」との仏法の基本的な戒めに違背するものとならないだろうか。(中略)
自分の考えを判断基準にして裁断するのではなく、日蓮、日興の言葉に謙虚に耳を傾ける在り方がもう少しあってもよいのではないかと思われる。
宮田氏の諸論文を読んでいて気になるのは、氏が学術的であることを至上価値と考え、学問の世界で認められている学説を判断の基準にしているように見受けられることである。
>10..(宮田氏発言)「→曼荼羅にも問題はある。それは曼荼羅が大部分漢字で書かれているという問題である。漢字文化圏に所属する人々であれば、曼荼羅を見て、その普遍的な救済理念を知ることができるが、漢字文化圏に所属していない人々には、何が表現されているか全く分からない。
仏教はもともと多言語主義だから、曼荼羅が聖別を必要としないのであれば、救済の普遍性のメッセージを伝達することができればよいのだから、曼荼羅も漢字で書かれる必要性はなくなるだろう.」(『本尊問答抄』について)
宮田氏によれば、曼荼羅本尊もアルファベットやギリシャ文字、ペルシャ文字、ハングルなど、漢字以外の文字でしたためても差し支えないことになりそうだが、はたしてそうだろうか。
曼荼羅が文化的共同体ごとに異なる文字で表された場合、仕事等で世界各地を移動する人は移動するたびに異なる文字の曼荼羅を礼拝しなければならないケースも生ずるだろう。
それでは本尊としての普遍性・統一性は全く失われてしまう。
(方便品・寿量品の読誦についても同様の問題が生ずる。各国語に翻訳されたもので読誦したのでは、国が異なる人同士が一緒に勤行することはできない。修行としての統一性はやはり尊重されるべきであろう)
>11.「経王殿御返事」に「日蓮がたましひをすみにそめながして・かきて候ぞ信じさせ給へ」(御書1124)とある通り、末法の本仏日蓮と一体不二である仏の当体そのものとして受け止めるべきであろう。(中略)
自己の理解が常に正しいものとして自己の見解に固執し、他者からの批判を拒否して自分を特権的立場に置くことは一つの傲慢として否定されよう。
●須田論文は、天台大師が記した「謂己均仏( 己、仏に均(ひとし)とおもう)」を引用し、「自己の理解を一切の基準にする姿勢は、天台のこの批判に当たる恐れがある」と苦言を呈して結ばれていた。
宮田氏は創価大学の教授である。教授の発言が日蓮大聖人の曼荼羅御本尊の記述間違い(宮田氏がそのように発言している)や多言語の本尊容認に及んでいることの罪はあまりに大きいと言わざるをえない。
されど宮田氏は教授であり、並みの人では十分な批判はできない。
須田氏の決意と行動力に感謝申し上げたい。
上記、抜粋した文章だけでなく原文の確認をお願い申し上げます。
http://file.www4.hp-ez.com/haruosuda/file_20161025-141928.pdf
いったい、宮田氏はなぜ、このようなオカシナ発言に至ったのであろうか。
宮田氏HPに見られる別の記述から所感を述べたい。
次の記事は、→ここをクリック!
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by sokanomori3
| 2016-11-14 05:24
| 宮田幸一氏問題
|
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