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日妙聖人御書(2017年11月度座談会御書)


☆日妙聖人御書に学ぶ.

(11がつどは にちみょうしょうにんごしょに まなびます)


日妙聖人御書(にちみょうしょうにんごしょ)。
11月度大白蓮華(だいびゃくれんげ)に掲載されている日妙聖人御書(1215ページ)のひらがな文、漢字文を示し、背景と大意を述べます。

○ひらがな文.


われら ぐばくの ぼんぷ たちまちに きょうしゅ しゃくそんと くどく ひとし  
かの くどくを ぜんたい うけとる ゆえなり  
きょうに いわく「にょがとうむい」とう うんぬん  
ほけきょうを こころえるものは しゃくそんと さいとうなりと もうす もん なり.

○漢字文.


我等 具縛の 凡夫 忽に 教主 釈尊と 功徳 ひとし 
彼の 功徳を 全体 うけとる 故なり 
経に 云く「如我等無異」等 云云 
法華経を 心得る 者は 釈尊と 斉等なりと 申す 文 なり.

○背景と大意.


文永9年(1272年)5月25日、日蓮大聖人51歳の御時の御書です。
文永8年の大弾圧で大聖人は佐渡に流され、鎌倉の多くの門下が退転しました。
その中、乙御前(おとごぜん)の母は鎌倉から遠路、佐渡の大聖人を訪ねます。
本抄では、楽法梵志(ぎょうぼうぼんじ)、薬王菩薩(やくおうぼさつ)、雪山童子(せっせんどうじ)などが身命を捨てて仏法を求めた事例を挙げて、不惜身命(ふしゃくしんみょう)の仏道修行を教えられています。
その上で、大聖人を求めて不惜身命の旅をした乙御前の母を「日本第一の法華経の行者の女人」と称えられ、「日妙聖人」という最高の称号を送られました。

今月の御書の学習範囲は「末法において妙法蓮華経の五字を受持すれば、釈尊(仏)と同じ境涯を得ることができる」と述べられています。
「如我等無異」(にょがとうむい)とは「我が如く等しくして異なることをならしめん」の意。
「斉悼」(さいとう)とは、「ひとしい」ということ。
すなわち、「法華経を心得る人は釈尊に等しい」との意味です。

池田先生は「全民衆を自分と同じ境涯にまで高めたい。それが仏の誓願である。わが身を投げうって、不幸の人、貧しい人、苦しむ人を救っていく。これが大乗仏教である。創価学会の魂である」と述べられています。
(以上大白蓮華11月号53ページより引用)

○語句解説.


1.楽法梵志(ぎょうぼうぼんじ) 
釈尊が過去世で仏道修行したときの名前。
楽法(ぎょうぼう)とは「法を楽(ねが)い求めるの意味。
菩薩道の修業中、仏に会えず、バラモンが変じた魔が「身の皮を紙とし、骨を筆とし、血を墨として書写するなら仏の一偈を教えようと言った。
楽法は即座に皮を剥いで乾かし、骨を筆にして書写する準備を整えた。
すると魔はたちまち消え、求道の心を知った仏が出現して法門を説いた。

2.薬王菩薩(やくおうぼさつ) 
自らの身を焼き、八十万億恒河沙の世界を照らした菩薩。
薬王は法華経の行者の守護を誓っている。
薬王菩薩は、病気を平癒する働き名づけたものとされる。
天台、伝教は、この薬王菩薩の再誕とされている。

3.雪山童子(せっせんどうじ) 
以下のURLを御参照ください。
sokanomori.exblog.jp/13767217/

○所感.


皮を剥いで紙とし、骨を砕いて筆とした楽法梵志。
肘を焼き続け、闇を照らし続けた薬王菩薩。
求道の強い心から半偈を聞き、身を投げた雪山童子。
その死身弘法の実践を示され、「あなたも同じく死身弘法であられる」と励まされる大聖人・・
文末には「日本第一の法華経の行者の女人なり」と記されています。
師を求め抜く強く深い信心のたまものでしょうか。
涙なくして拝せない御書です。

私は40歳の時、窓際族になりました。
唱題し、御書の全編拝読をする中で幸せとは「仏になること」だと悟りました。
昔、私は六道輪廻の境涯でした。いつも砂を噛むような毎日でした。
それが信心で変わりました。今、私は大幸福の人生を生きています。
その私の体験を以下に示します。
sokanomori.exblog.jp/15414796/

さあ、学会創立記念日11・18が目前ですね。
私たちは創価学会仏(そうかがっかいぶつ)です。
朗らかに、元気に前進いたしましょう!

日妙聖人御書のひらがな訳全文を以下に添付します。
hiraganagosho.web.fc2.com/b1213-2.html

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by sokanomori3 | 2017-10-26 06:10 | 座談会御書 | Comments(3)
Commented by 福島の壮年 at 2017-11-08 17:36 x
日妙聖人御書の末尾に、大聖人自ら、日妙聖人が師を求めて
佐渡へと渡ってきたその覚悟について称えておられますよね。

私は、その一節を拝する度に、目頭が熱くなります。
以下、該当箇所の通解を抜粋します。

相州の鎌倉から北国の佐渡の国までのその中間は一千余里に
及んでいる。
山海をはるかに隔て、山は峨峨(がが)としてそびえ、
海は濤濤(とうとう)として波立ち、風雨は時節にしたがう
ことがない。
山賊や海賊は充満している。途中の宿宿の民の心は虎や犬の
ようである。
さながら現身に三悪道の苦しみを経験するかと思うほどである。
そのうえ当世の乱れで、去年から謀叛(むほん)の者が国に充満し、
今年の二月十一日に合戦があり、それから今五月の末まで
いまだに世間は安穏ではない。
それなのに、あなたには一人の幼子(おさなご)がいる。
預けておくべき父も頼みにできない。離別してすでに久しい。

(続きます)
Commented by 福島の壮年 at 2017-11-08 17:37 x
そして、最後に、大聖人のご心情を語られます。

「あれこれと筆も及ばないし、心も分別しがたい」と。

どれだけの文を綴ってみても、日妙聖人の覚悟と旅の苦労を
書き尽すことはできないし、その深い決意を推し量ることは
難しいと。
Commented by sokanomori3 at 2017-11-10 05:49
福島の壮年さん、記事の補足に感謝です。
いつもありがとございます。^^
★菊川広幸


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