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富木常忍(ときじょうにん)の人生


☆四条金吾と双璧の信者.


富木常忍(ときじょうにん)は、下総の国(現在の千葉県)の武士でした。
常忍が住む下総の国には、千葉頼胤(ちばよりたね)という鎌倉幕府の御家人がいて、下総の国の軍事や行政を務めていました。常忍はこの千葉頼胤に仕える有力な家臣でした。
現在でいえば上級公務員であり、国の内情を知り抜いた人物です。
入信の時期は門下の中で最も早く、立宗宣言から間もなく入信したものと考えられています。
教養と学識豊かで、漢文でしたためられた御書を数多くいただいています。

文永8年(1271年)、日蓮大聖人が竜の口の法難、佐渡流罪の大難に遭われたとき、常忍は従者を大聖人のお供に付けました。
大聖人は佐渡への渡航の港で「寺泊御書」(てらどまりごしょ)をしたためられます。
この御書で、大聖人は法華経に説かれるがままに妙法を広めるゆえに大難に遭っていると述べられ、「一か所に集まって、この手紙で述べた法門を聞きなさい」(951)と述べられます。
従者は、寺泊から常忍のもとに帰されます。

大聖人は佐渡から、重書である「観心本尊抄」(かんじんのほんぞんしょう)を始め、「佐渡御書」「真言諸宗違目」(しんごんしょゆういもく)「法華行者逢難事」(ほっけぎょうじゃほうんなんじ)等を常忍に与えられます。
佐渡流罪中の重書に、四条金吾に与えられた「開目抄」があります。
常忍には「金吾に与えた開目抄をくれぐれも読むように」と指示されています。
このように、富木常忍と四条金吾とは学会組織のように連携がありました。

四条金吾は主君の江間氏に領地没収の大難を受けましたが、常忍も例外ではありません。
大聖人の佐渡期から身延期において、常忍の主君の戦死、母の死、妻の病気が続きました。
特に蒙古襲来時の主君の死は、常忍にとって切実な問題でした。

国家の防衛にあたり、主君の千葉頼胤(ちばよりたね)は、幕府の命を受けて九州に向かいました。(このとき、多くの家臣を伴ったと考えられます)
当時の様子を大聖人は次のように述べられています。
「とどまる妻子、行く夫、愛しいもの同士が顔と顔をすり合わせ、目と目を交わして嘆き、生木を裂かれる思いで別れを惜しんだ」(975)
文永11年(1274年)蒙古が襲来しました。
このとき、主君の千葉頼胤は負傷し、翌年37歳の若さで亡くなります。
常忍にとって、この現実は深刻かつ切実な出来事だったに違いありません。

この主君の死から半年もたたずして、常忍の母が亡くなります。
常忍は母の遺骨を抱いて、身延の大聖人を訪ねます。
このとき、常忍の妻・尼御前は病魔に悩まされていました。
このように、波のように訪れる苦難の中、都度、常忍は師匠に激励を受けながら、動乱の世を生き抜きました。

弘安2年(1279年)熱原法難(あつはらのほうなん)が起こります。
9月21日、稲刈りをしていた農民信徒20人が無実の罪で捕らえられました。法難は裁判闘争に移行し、日興上人、四条金吾、富木常忍等が総力を掲げて謀略と戦いました。
このときの訴状「龍泉寺申状」(りゅうせんじもうしじょう)に常忍の筆跡が残されています。
弁明書の草案は10枚の用紙に記さていますが、このうちの3枚が、現在の研究で富木常忍の筆跡であることが判っています。
常忍は、司法、行政文書の知識を生かし、「龍泉寺申状」の素案を書き上げていたのです。
これが身延に届けられ、日蓮大聖人が添削、加筆されたのでした。
このように師弟合作で訴状が完成したのです。
また、常忍は法難に際し、二人の大聖人門下の僧二人(日秀、日弁:にちゆう・にちべん)を富木邸にかくまい、保護してもいます。

富木常忍の功績は、後世に、大聖人の御真筆を数多く残したことにあります。安定した社会的立場であり、堅実な人柄の常忍こそ、御書を後世に伝える適任者と大聖人は判断されのでしょう。
常忍は大聖人の期待にたがわず、湿気や虫食いなどを考慮し、御書を風通しのよいものに収めるなど、保存に全力を尽くしました。

永仁7年(1299年)常忍が84歳で亡くなる直前、御書の保存に関する文書を作成します。
その文書には、「大聖人の御書は建物外に持ち出してはならない。それは物惜しみして法を説かない罪のようだが、紛失してしまえばさらに罪が重いのである。どうしても拝見する必要があるいときは、建物の中で拝するように。それなら差し支えない」と記しています。
また、「御書を収めている建物は、自分の死後も、少しも怠ることなく整備していくように」と厳命しています。「立正安国論」「観心本尊抄」など、御真筆(ごしんぴつ)の御書の現存は、常忍の並々ならぬ護法の精神の賜物です。

(以上、大白蓮華10、11、12月号より抜粋)



以上、大白蓮華の連載内容を要約しました。

最も早い時期に大聖人に帰依し、生涯、不退転で信心を貫いた富木常忍。
佐渡流罪の大聖人を従者で外護し、遠い下総の国から、熱原法難の戦いまで支援していたこと、さらに大聖人の御書を全力で守り抜く常忍の信心の姿勢に圧倒される思いです。

現代にも、富木常忍や四条金吾のような人たちがいます。
それが池田先生であり、創価学会の人々です。

今、宗教が葬式仏教に堕している時代の中、当時のままに活動しているのは創価学会だけです。
その一員であることを生涯の誇りとして私も歩みたい。
そんなふうに決意させられた富木常忍の人生でした。

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by sokanomori3 | 2017-12-08 06:06 | 御書の登場人物 | Comments(10)
Commented by 千早 at 2017-12-08 10:40 x
そうなんだ‥
勉強になりました‥
纏めてもらい どうもありがとうございました!
Commented at 2017-12-08 12:39 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sokanomori3 at 2017-12-08 22:33
千早さん、こんばんわ。
私、今回、冨木常忍の上司が、蒙古と戦い死去していたことに、心から驚きました。
常忍としては、まさに目前に蒙古の来襲の恐怖と苦悩があったでしょう。
その中で、立正安国論など、一切の大聖人の言動、行動をリアルに見たし、その中で翻弄もされたことでしょう。
四条金吾と違い、常忍は安全地帯にいたと思っていた私でしたが、今回の大白蓮華の連載で、現実の常忍の人生をしって、感服いたしました。
★菊川広幸
Commented by sokanomori3 at 2017-12-08 22:37
非公開さん、こんばんわ。

>今の千葉県の県庁所在地は、千葉氏の本拠地のあった千葉市です。
富木常忍の住んでた(今の市川市のあたり)は、よくある国分寺とか国府台の地名が示すとおり(下総国の)首府がおかれていました。

となると、常忍は相当上の役職だったでしょうね。
その立場で、大弾圧を日蓮大聖人門下は受けた。
常忍も高い地位だった故に危険だったでしょうね。
★菊川広幸
Commented by こいちゃん at 2019-02-16 05:14 x
暇を見ては、紙芝居の絵を描いています。南条時光、四条金吾もできて、いま富木常忍の絵を描て4枚(A-3画用紙)出来ました(笑い)。さて、台本となると創価学会のブログにて、またもや「創価の森の小さな家」にお世話になっています。前に一度、雪山童子の表一枚のイラスト画を描き感激のコメントいただいたことがありました。また修正して輪郭をスリガラス模様にとやってみます。菊川さんって、ほんとに勉強家ですね(笑い)。2月に地区の座談会で予告編の富木常忍の手作り紙芝居をもっていき仏法対話してきました。私は富士宮の壮年K、母は3月で96歳をむかえます。6年前に母は転んで背骨を圧迫骨折して大変でした。痛みがおさまったら追い打ちをかけるように次からつぎへと病魔が襲い掛かりました。昼夜問わず必死で題目を上げ母とともに信心で乗り越えてきました。出来上がりまでまだ、半年はかかるかなあ、、、楽しみながら母に見せています。
Commented by sokanomori3 at 2019-02-17 07:50
こいちゃんさん、おはようございます。
私の撮影した写真を絵に描いてくださり恐縮です。
後日、あなたさまの絵のご紹介をいたします。
ありがとうございます。
★菊川広幸
Commented by sokanomori3 at 2019-02-24 16:44
以下にこいちゃんさんのコメントを転記します。
Commented by sokanomori3 at 2019-02-24 16:45
Commented by こいちゃん at 2019-02-24 00:17 x

菊川さんこんばんは!母にとって冬は厳しきものでした。懸命の介護をしては「富木常忍」の紙芝居を見せては物語を語っていました。一時!食欲のない「南アルプスの天然水」ばかり飲んで三日間もつづきました。題目を上げては食欲がでますようにと祈りながら沖縄のゴーヤの野菜サプリメントを試してみました。翌日の朝、元気な声で出て軽い体操をしたり私の手料理(薄味でカロリーのたかいでもの)を食べ始め、今は、またいつもと同じような「おいしいよ」って、おもわず笑顔がこぼれました。富木常忍!知っているよ!四条金吾と仲が良かったのだよって言いました。一番悩んでいるのが「掻痒症」です。冬場のひっかき傷は大変で何度も皮膚科へ行っては治療にあたり原因究明へ考えましたが医療に関しては難しい見解です。根気よく、また軟膏を塗ってはさすったり、この繰り替えしも一時間と延々とつづきながら笑顔でなだめています。でも認知症はなくありがたいことです。
それで合間を見ながら、とうとう絵(四つ切画用紙)が6枚できあがり、先日の日曜日に地区へいってリハーサルをやってきました。広宣長の檀那さんと地区の婦人部長さんから批評をいただき「丁寧な生き生きとして、生きているみたい」と声をかけてくださいました。座談会では、毎回のように10分ほどいただき紙芝居を行なっています。全部で12部作はあります。出来上がった紙芝居は70枚を超えて、また手直しするなど趣味の範囲がひろがり玄関には5枚ほど飾ってあります。最初は未熟でも根気よく、むかしの美術の技法に帰って感覚を取り戻そうと絵の具と筆を執っては走っています。私は68歳の年になりましたがいっとき酷い腹痛にみまわれたこともあり大変な年になったことも乗り越えて元気になったよ。お金には買えない題目のちからかなあ(笑い)。臨終正念!いつも肝に銘じて願っていることが現実になることかな。きょうは大百蓮華がとどき、母はさっそく見入っていました。(笑い)
Commented by sokanomori3 at 2019-02-24 16:48
先日は、絵のご報告ありがとうございました。
尚、当ブログはURLの使用を禁止しています。
今後、コメント欄からジャンプさせないでご投稿ください。
禁止の理由を書いた記事を以下に示します。
https://sokafree.exblog.jp/25361140/
★菊川広幸
Commented by sokanomori3 at 2019-02-24 16:49
尚、こいちゃんさんの絵の記事は以下の記事でご紹介申しげました。
https://sokafree.exblog.jp/29264478/
★菊川広幸


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