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続・富木常忍(ときじょうにん)の人生


☆700年後も同じ立ち位置.


このたび、大白蓮華10、11、12月号にて富木常忍を学びました。
その記事URLを以下に示します。
http://sokafree.exblog.jp/27834368/

平穏無事の印象だった常忍の苦悩と戦いを知りました。
その記事をまとめる中で、感じたことがあります。

富木常忍は、平穏無事だったのではない。
千人中、九百九十九人が退転するという大迫害の中、門下の中心者として大聖人を支え、かつ、大聖人の御書を命がけで後世に伝えたことを考えると、四条金吾と同等の人物でしょう。
そもそも「常忍」の名の由来はなんだったのか。
武士という立場での名だったのか、それとも信心の決意ゆえの名だったのか。
いずれにしても、常によく忍び、外護に尽くし抜いた一生でした。

幕府の要人として比較的安全な立場であったことは間違いないでしょう。
しっかりとした寺院をお持ちにならなかった大聖人は、重要な御書を自ら保管する余裕もなかったし、ひとたび弾圧されれば寺ごと破壊され、焼却される危険が常にあったことを考えると、信頼でき、かつ御書を防御できるのは檀徒門下の屋敷以外になかったのではあるまいか。

それにしても、日蓮大聖人の仏法はつくづく大変と思います。
通常、宗教は、葬式のためであり、安らぎ、なぐさめのもの。
あるいは救いを求め、救われるために、自らの利益のためにやるもの。
しかし、大聖人の仏法は違っています。

大聖人にかかわるがゆえに、迫害され、時に殉教もありうる。
工藤吉隆 (くどうよしたか ) は、大聖人外護において殉教しました。
http://sokafree.exblog.jp/26881843/
熱原(あつはら)の三烈士も殉教しました。
もし、彼らが大聖人門下でなければ殺されることはなかったでしょう。
あるいは悪口を言われ、意地悪をされ、場合によっては所領を奪われるものは数知れず。
まったく現世安穏とは真逆の人生に見えます。
これほどの苦難を受けながら、檀家が僧以上の信心を実践しました。

なぜここまで過酷なプロセスになるのでしょうか。
「利他」、「一切衆生の救済」という菩薩道だからでしょうか。
不思議なる縁にて生まれ出る地涌の菩薩からだからでしょうか。
なぜ、このような苦難をあえて呼び、生きるのでしょうか。
それは、一切衆生の救済こそがこの世の最大の幸福だから、と言えまいか。

富木常忍にせよ、四条金吾にせよ、あるいは現代の創価学会における牧口、戸田、池田三代の会長、数多くの学会員が、一同に広宣流布に生きていることは、本当に不思議なことです。
安穏な生活を捨てて、過酷な活動に生きる・・
それは、かの釈尊が王宮を捨てて仏道修行の旅に出た人生に似ています。
大聖人の時代から700年。
立ち位置は今も昔も変わりません。

私は不肖ではありますが、その末裔です。
このことが私の誇りでもあります。

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by sokanomori3 | 2017-12-09 06:04 | 御書の登場人物 | Comments(2)
Commented by kenta at 2021-07-10 21:33 x
富木常忍は大聖人ご入滅後、大聖人の遺文収集とその保護、そして次代にまで伝わる配慮をして亡くなりました。
現在伝わる立正安国論(国宝)は彼の配慮により後代まで残されたわけです。
しかし、一点汚点があるとすれば、日頂(六老僧のひとりで自身の養子)を勘当した後、自らの寺院を守る為といえど御本尊を書写してしまったことが挙げられます。
日興門流に従っていたわけではありません。人生の最後に大きな許されないことをしてしまいました。四条金吾と同列に語ることは決してできません。
加えていえば、実の息子の日澄が日興上人に詣で大石寺に合流、学頭に任じられています。
Commented by sokanomori3 at 2021-07-14 04:33
kentaさん、ご意見ありがとうございます。
五老僧もそうですが、分派することが
どれほど未来に障がいになるのか
判断できなかったということもあるでしょう。

釈尊の仏法がどれだけ分派し、のちの世に
どれだけ混乱をきたしたか・・
そのことが頭で分かっていても
自己の感情は抑えがたいことなのでしょう。
★菊川広幸


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