寂日房御書(2018年3月度座談会御書)
☆寂日房御書に学ぶ.
(3がつど じゃくにちぼうごしょに まなぶ)
寂日房御書(じゃくにちぼうごしょ)。
2018年3月度大白蓮華(だいびゃくれんげ)に掲載されている寂日房御書
(903ページ)のひらがな文、原文を示し、背景と大意を述べます。
○ひらがな文.
かかる ものの でし だんなと ならん ひとびとは
しゅくえん ふかしと おもうて にちれんと おなじく ほけきょうを ひろむ べきなり
ほけきょうの ぎょうじゃと いわれぬること はや ふしょう なり
まぬかれがたき み なり.
○漢字文.
かかる 者の 弟子 檀那と ならん 人人は
宿縁 ふかしと 思うて 日蓮と 同じく 法華経を 弘む べきなり
法華経の 行者と いはれぬる事 はや 不祥 なり
まぬかれがたき 身 なり.
○背景と大意.
弘安2年(1279年)9月16日、日蓮大聖人 58歳の御時、
弟子の寂日房(じゃくにちぼう)に託し、門下の女性に与えられた御書です。
冒頭、大聖人は「日本第一の法華経の行者である」と述べられます。
以下に、その御文を示します。
にちれんは にほん だい1の ほけきょうの ぎょうじゃ なり
すでに かんじぼんの 20ぎょうの げの もんは
にほんこくの なかには にちれん 1にん よめり
80まんのくなゆたの ぼさつは くちには のべたれども
しゅぎょうしたる ひと 1にんも なし.
日蓮は 日本 第一の 法華経の 行者 なり
すでに 勧持品の 二十行の 偈の 文は
日本国の 中には 日蓮 一人 よめり
八十万億那由佗の 菩薩は 口には 宣たれども
修行したる 人 一人も なし.
勧持品二十行の偈(かんじほんにじゅうぎょうのげ)とは、
菩薩たちが釈尊滅後に三類の強敵の大難に耐えて法華経を弘通することを誓った文です。
一行が漢字20字であり、全体で400字になります。
以下に二十行の偈を示します。
「仏の滅度の後 恐怖(くふ)悪世の中に於て 我等当に(まさに)広く説くべし
諸の無智の人 悪口罵詈(あっくめり)等し
及び 刀杖(とうじょう)を 加うる者あらん
我等 皆 当(まさ)に 忍ぶべし
悪世の中の比丘は 邪智にして 心諂曲(てんごく)に
未だ得ざるを 為れ得たりと謂い(おもい) 我慢の心 充満せん
或は 阿練若(あれんにゃ)に 納衣にして 空閑(くうげん)に在って
自ら真の道を 行ずと謂(おも)うて 人間を 軽賎する者あらん
利養に 貧著するが故に 白衣(びゃくえ)のために 法を説いて
世に恭敬(くぎょう)せらるること 六通の羅漢の如くならん
是の人 悪心を懐き 常に世俗の事を念い 名を阿練若に仮つて
好んで 我等が過(とが)を出さん 而も是の如き 言(ことば)を作さん
此の諸の比丘等は 利養を貧るを為ての故に 外道の論議を説く
自ら此の経典を作って 世間の人を 誑惑(おうわく)す
名聞を求むるを 為ての故に 分別して 是の経を説く
常に大衆の中に在って 我等を毀(そし)らんと 欲するが故に
国王大臣 婆羅門居士 及び 余の比丘 衆に向って 誹謗して 我が悪を説いて
是れ邪見の人 外道の論議を説くと謂わん
我等 仏を敬うが故に 悉く是の諸悪を忍ばん
斯れに 軽しめられて 「汝等は 皆 是れ仏なり」と謂われん
此の如き軽慢の言を 皆当に忍んで 之を受くべし
濁劫(じょっこう)悪世の中には 多くの諸の恐怖(くふ)あらん
悪鬼其の身に入って 我を罵詈毀辱(めりきにく)せん
我等仏を敬信(きょうしん)して 当に忍辱(にんにく)の鎧(よろい)を著(き)るべし
是の経を説かんが為の故に 此の諸の難事を忍ばん
我身命を愛せず 但無上道を惜む
我等来世に於て 仏の所嘱を護持せん
世尊自ら 当(まさ)に知しめすべし
濁世(じょくせ)の悪比丘は 仏の方便 随宜所説の法を知らず
悪口して 蹙(ひんんじゅく)し 数数(しばしば)擯出(ひんずい)せられ 塔寺を遠離せん
是の如き等の衆悪をも 仏の告勅(ごうちょく)を念うが故に 皆 当に是の事を忍べし
諸の聚落城邑(じゅらくじょうゆう)に 其れ法を求むる者あらば
我 皆 其の所に到って 仏の所嘱の法を説かん
我は是れ 世尊の使なり 衆に処するに 畏るる(おそるる)所なし
我 当に善く 法を説くべし 願わくは 仏 安穏に住したまえ
我世尊の前 諸の来りたまえる 十方の仏に於て
是の如き 誓言(せいごん)を発す 仏自ら 我が心を知しめせ」
過去、誰も身読したことのない法華経の一切の苦難を、
唯一、乗り越えられたのが日蓮大聖人でした。
その大聖人を師として御本尊を信じ持つことができたのは、過去世の深い宿縁である、
大聖人と同じく法華経を弘めるべきである、と述べられています。
今月の学習範囲の御文は、以下の御文(趣意)です。
「日蓮大聖人の弟子や檀那となる人々は宿縁が深いと思って、
日蓮と同じように法華経を弘めるべきである。
法華経の行者として知られることは世間から見れば不運なことであるが、
仏法の眼から見れば最高に名誉なことである。
そうなった以上、覚悟を決めて信心に励んでください」
○所感.
「宿縁深し」とは過去からの因縁を意味します。
「不詳」とは、「不運」を意味し、世間から見れば不幸なことである仰せです。
大聖人の弟子である私たちは、難を受けながら広宣流布を果たし、
そのプロセスの中で自他ともの大幸福を築きます。
ここで注目すべきは「不詳」でしょう。
信心ゆえに難を受けるのです。
私も会社で難を受けました。
その結果、窓際族を2年3ヶ月も続けることになったのです。
https://sokanomori.exblog.jp/15414796/
けれど、それは信仰上の難ではありませんでした。
では、信仰上の難は受けたでしょうか。
受けたのです。折伏して嫌われたことも何度もありました。
そして、長年に渡り難を受け続けたのです。
窓際族2年3ヶ月よりもっと長く、もっと苦しい難でした。
ただし、ネット上では、その難を具体的に申し上げられません。
ともかく、その難を受けて、途方もなく大きな幸福を得たのです。
その片鱗を記事にしていますので以下にご紹介します。
(現在は具体的に内容が書けないためオブラートに包み語っています)
https://sokafree.exblog.jp/27803829/
上記体験以降、大きく私の境涯が変わりました。
日々に歓喜が継続するのです。その歓喜が崩れないのです。
私はお金や物(家の購入など)、仕事など、沢山祈って、ことごとくを得ました。
https://sokanomori.exblog.jp/13976309/
そして昨年、崩れざる心の大歓喜を得たのです。
強く、賢く、そして大歓喜が継続するのです。
辛いこと、悲しいことは世の中から消えることはありませんが、
私の心が変わり、悠然と楽しんで行けるのです。
どんなことがあろうと幸せの人生が続く確信があるのです。
信心ゆえに難を受け、苦しみもがいて磨かれた命・・
それは、大聖人の記された「不詳」ゆえの功徳です。
苦労しないと幸福というのは感じることができないのだと思います。
信心ゆえに受けた苦難は、宝となります。
そのことは声を大にして申し上げたいです。
平仮名御書の寂日房御書を以下に示します。
http://hiraganagosho.web.fc2.com/b902.html

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by sokanomori3
| 2018-02-27 06:14
| 座談会御書
|
Comments(4)

ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
非公開さん、こんばんわ。
学会宣言して悲しい結果に・・
でも、仏道修行ですよね。
そしてそういう人はその程度の人ですしね。
最初から見切ることができて良いことかもですよ。
罪障消滅の修行でもある。
お互い挫けないで行きましょう!^^
★菊川広幸
学会宣言して悲しい結果に・・
でも、仏道修行ですよね。
そしてそういう人はその程度の人ですしね。
最初から見切ることができて良いことかもですよ。
罪障消滅の修行でもある。
お互い挫けないで行きましょう!^^
★菊川広幸

ありがとうございます。耐えられるレベルの苦悩はありますが、耐えられない苦悩もあったということです。泣きながらお題目を‥あげませんよ!いまにみておれ!の精神です。宿命に負けるもんかと、毎日、仏法対話しています。弘教実らせますよ!
非公開さん、「今に見ておれ」・・
そうですね、これが学会精神です。
先生も、「じっとこらえて、今に見よ」と記された。
学会は正義です。勝たなければなりません。
★菊川広幸
そうですね、これが学会精神です。
先生も、「じっとこらえて、今に見よ」と記された。
学会は正義です。勝たなければなりません。
★菊川広幸
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