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遠藤周作「イエスの生涯」読書感想2


☆「イエスの生涯」のあらすじ.


以下に、書籍「イエスの生涯」の表紙写真を添付します。
遠藤周作「イエスの生涯」読書感想2_b0312424_05282962.jpg

前回、の記事を以下に添付します。
sokafree.exblog.jp/28334209/
感想文の冒頭にキリスト教を否定した記事を書いた。
sokafree.exblog.jp/28334209/
それは、私の期待が大きく、ギャップの大きさからです。
そもそも、私はキリスト教を印象の良い宗教と言ってきたし、
現実にキリスト教が好きとまで記事で書いていました。
sokafree.exblog.jp/28307592/

小説「イエスの生涯」では何が書かれているのか・・
私はこの小説を、真剣に、かつ素直に読みました。
小説のあらすじは、次のようなようなものです。

イエスは、マリアの私生児として生まれ、養父ヨゼフに育てられます。
養父が大工を仕事にしていた関係から、イエスも大工を仕事にしました。
ただ、イエスの前半生は詳しく分からない。
プロテスタントでは彼に沢山の兄妹がいたと伝え、
カトリックは兄弟はないと伝えるといいます。
ともあれ、イエスの前半生は大工を生業としていたことは間違いありません。
されど、それが30歳?までかどうかがはっきりしません。
(釈尊や大聖人のように明確な記録が存在しない)

イエスはやがて、ユダヤ教の預言者ヨハネの教えを聞きます。
彼はヨハネを敬愛し、数ヵ月、ヨハネの説法を聞き、また修業します。
ヨハネはユダヤ教の主流派の人々を批判していました。
特権階級の腐敗を糾弾していました。

修業は40日間の断食であったり、その後の祈りであったりしました。
やがて、イエスはその修行から何かの悟りを得たようです。
遠藤周作は、それを「やさしさ」といい、「愛」と記します。

当時、ユダヤ人社会はローマ帝国に支配されていました。
その支配に民衆は苛立ち、独立のための指導者を渇望していました。
予言者ヨハネはまさに、民衆から救世主(メシア)と認識されていた。
やがてキリストの師、ヨハネは政治犯として逮捕されます。
その逮捕は、民衆の反乱の可能性からでした。
結果、殺害された。危険因子の抹殺でした。

ここに民衆の期待は、イエスの一身に注がれます。
次のリーダーはイエスだ、イエスがやってくれる、と。
民衆はイエスがヨハネの後継者であってほしいと望みました。
しかし、イエスは、師ヨハネの言動とは明らかに違うことを言うのです。
彼は体制を批判するのではなく、病者や貧者、弱者の味方たらんとした。
「愛」を説き、「惨めな人々に同苦する」イエスであった。
彼は、娼婦やライ病者らにも寄り添いました。
ここにキリスト教の本質があると私は感じます。

一方、イエスは政治活動は避けているように見えました。
けれど民衆は、政治問題の解決を望んでいたようです。

キリストは有名な次の教えを説きました。
「汝等の敵を愛し、汝等を憎む人を恵み、汝等を迫害する人のために祈れ」
「神は善人にも悪人にも陽を照らし、義者にも不義者にも雨を降らし給う」
「汝等、偽りの預言者を警戒せよ。彼らは羊の衣を着て汝等に至れども、内は荒き狼なり」

イエスは民族主義的な民衆の中で、自らの「理想」を述べた。
「右の頬を打たれれば左の頬を差し出そう」
「上衣を奪う者には下着も拒まぬようにしよう」
この言葉は、イエスが初めて言った言葉です。
彼の宗教の根本がここにあります。

しかし、このことが、結果的に民衆の失望を招きます。
多くの信者がイエスを見限り、離れていくのです。
「やつは何もできない」「無力だ」と・・
「イエスは奇跡を起こせない。イエスは問題を解決できない」と・・

民衆は「愛」よりも「現実の問題可決」を望みました。
彼は、盲人の目を開くことも、ライ病者は膿の出る傷口をふさぐこともできず、弱者の要求にイエスは答えられず、うつむいているだけ・・
民衆はイエスを「無力な男」「結局、なにもできない男」と受け止めました。
イエスの弟子の中からも離反者が出ました。

私は「イエスの生涯」を期待を持って読みましたが、
遠藤周作は延々と「無力なイエス」を描くのでした。
私は「魅力あるイエス」を次に描くだろうと思いつつページをめくりました。
しかし、最後までイエスは私の期待に応えませんでした。

イエスはやがて、為政者に捕えられ、処刑されました。
運命に抗えないイエスの無力な生涯だけの記録でした。
彼は、預言者ヨハネと同じ運命を辿るとの予感がありながら、
そのことが現実となり、命を奪われたのです。

以上が、「イエスの生涯」のあらすじです。
次の記事は、→ここをクリック!


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by sokanomori3 | 2018-05-28 05:41 | 他宗教 | Comments(0)


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