遠藤周作「イエスの生涯」読書感想3
☆キリスト教に実証なし.
キリストの活動範囲を示す地図写真を添付します。

写真解説「小説・イエスの生涯付録の現在のイスラエルとその周辺の地図の写真です」
前回、の記事を以下に添付します。
sokafree.exblog.jp/28335987/
運命に従うだけの彼の人生に愕然としました。
譬えるなら、癌になった患者が、自分はいずれ死ぬと思い、何の抵抗もできず、何の奇蹟も起こらず、結局死んでしまったようなプロセスだったからです。
まして、弟子たちは少数を除き、皆、弾圧を恐れて逃げた。
イエスは弟子たちにも裏切られ、ゴルゴタの処刑場で処刑された。
両腕と両足に釘を打たれ、昼に十字架にかけられた。
午後3時には絶命に至ったとされる。
実は、キリスト教は、このイエスの死後、弟子たちによって起こされるのです。
弟子たちがキリストは復活した、神であると言って・・
実際には死んだイエスが本当に復活したのではなく、
弟子たちの心にイエスが生き続けたというのが遠藤周作の考えでした。
ともかく、キリストは死んで神として仰がれた。
そして彼の説いた「愛」に共感し、今日のキリスト教の発展となった・・
そのように学び、そのように理解しました。
以上の内容を読み、驚愕したのは「実証のなさ」です。
イエス・キリストは「無力」のまま死にました。
遠藤周作は小説・「沈黙」に続き、ここでも「神の沈黙」を語りました。
小説「沈黙」とまったく不二のイエスの人生でした。
sokafree.exblog.jp/28318471/
神は純粋な信者を助けなかったのです。
その源のイエスも神は助けなかった。
その恐るべき無風の現実に、私は驚いたのです。
「キリスト教は運命を受け入れるとは聞いていたが、
ここまで不幸に対して無力なのか」と。
確かに人類の不幸を一切背負った尊き人、という印象は残る。
でも、仏法、なかんずく日蓮大聖人の一生を学んでいる私にとって、
この人生はまるで「念仏信仰」そのものなのです。
「死んであの世で幸せなる」という宗教・・「愛」の精神は素晴らしい。
けれど、利他だけの自己犠牲だけの人生でいいのだろうか。
私は「自他共に幸福になる宗教」を実践したい。
また、私が感じたのは、キリスト教が「空想」の宗教であることです。
弟子たちが、理想を盛り込んだ弟子たちの宗教であるということ。
キリストは運命に殉じた。運命を変えられなかった。
けれど、その信念を貫いたキリストに弟子たちが共感した。
そのような構造の宗教なのでしょう。
対して日蓮大聖人は、記録に曖昧さは一切ない。
出生、時系列の明確なプロセス、全部、事実の体験である。
そして、竜の口の法難の勝利の実証。
さらに法華経の予言の通りの二度の流罪・・
全部を乗り越え、全部を勝ち越えられた。
その実践の上で、膨大な記録を現代に残された。
キリスト教がイエスの言葉でなく、弟子の言葉であることに対し、
大聖人の御書は、大聖人の書き残された言葉です。
その大聖人の仏法と対比して、キリストはあまりに弱く、あまりにはかない。
加えて、「因果の理法」「永遠の生命」が説かれない。
仏法の根幹たる「原因と結果」、「宿業」などがない。
これはキリスト教の致命傷であろう。
これでは到底、この世の荒海は渡り切れないだろう。
もし、私が生活の困らない金持ちならいいだろう。
私はキリスト教徒になることはできないと思いました。
いかに讃美歌が心地良くても、いかに教会が美しくても、
内実に納得できないとやれません。
私は遠藤周作の二部作を読み、強く確信しました。
それは「大聖人の仏法が必ず世界に広宣流布される」ということです。
南無妙法蓮華経は好き嫌いや共感という次元でなく「法則」です。
この法則を知り、対処しない限り悪しき運命は変えられない。
創価はまさにこの法則の宗教であり、故に力ある宗教です。
勝利の宗教であり、師子王の宗教です。
皆さん、キリストを知りたくば遠藤氏の本はお勧めです。
私が書いた感想文と同じ結論にいたることでしょう。
尚、私は小説・「キリストの誕生」も購入しています。
これは主に、残された弟子たちの話のようです。
でも、この三冊目は今は読まないことにしました。
今回の二冊で大方予測がついたからです。
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by sokanomori3
| 2018-05-29 05:45
| 他宗教
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