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俳句で晩秋を味わう


☆四季折々に歓喜あり.


晩秋の草は緑薄く、葉は柔軟性を失ってしまう。
半分死して、半分生きているような草になる。
その草葉の陰の一角から、
一匹の虫の声が聞こえてきた。
透き通った音色が夜の草地に響く。
すでに冬は隣り合わせにあり、
虫の命もわずかである。

虫の音を聞いて、私は俳句を口ずさんだ。
草の虫 冬の隣で 凛と鳴く

四季。
春は生物が一斉に涌き出でる。
夏は草木が地を覆う。
けれど、その先には冬という死がある。
秋は別れの時であり、冬の試練の始まり・・
だから私は秋を好きになれずにいた。
しかし、読者の方から「歓喜の秋」もあるでしょうと、
そんなふうに声をかけられた。
ならばと、歓喜を探して詠んでみた。

赤 黄色 雑木紅葉(ぞうきもみじ)に 微笑むる.
火の如く 燃えて揺らめく 大紅葉.
たらふくに 喰いて雀が 冬を待つ.
綿毛(わたげ)つけ 秋のタンポポ 白帽子.
桜の子 勇みて 帰り花となり.

有名な俳句がある。
「実るほど 頭(こうべを)を垂れる 稲穂かな」

秋は幸福の絶頂である。
秋の実りがあるからこそ、冬を越えられる。
だから、たとえ耐え難い冬が来ようとも、
春と夏との歩みで得た繁栄を満喫するべきだ。

秋の風景。
眺めれば、もみじは赤や黄色に染まり、
空飛ぶ鳥は腹一杯に食事をして肥えている。
季節の向こうに極寒の冬はあるけれど、
乗り越えるために体力を蓄えている。
地を見ればタンポポが綿毛をつけている。
この種子は大地に舞い落ちて、春に命をつなぐ。

寒くなり、小春日になると、
春を勘違いして花を咲かせる草木がある。
ときどき桜の返り花を見る。
ありがとう、さきがけの花よ。

その晩秋に、草の虫は美しく鳴く。
先月まで満天の星の如く無数の虫が鳴いていたのに、
今では数えるほどの音色になっている。
けれど、その美しさは格別だ。

このようにして秋は美しく過ぎ去り、
喜びと悲しみを織り交ぜながら終わる。

四季とは成住壊空(じょうじゅうえくう)である。
sokanomori.exblog.jp/16037938/
秋は「壊」になり、冬は「空」となる。
冬に大地は枯れ、木立は裸になる。
されど春になれば、この死の大地から、
新しい命が一斉に生まれてくる。

私はその無限の可能性を秘めた冬が好き。
死んでしまっているようで生きている冬が大好きです。

もちろん冬は厳しい。
この冬に命は淘汰され、無数の生き物が死んでいく。
けれど、死して尚、再び生まれてくる。

私はそのことを信じられるからでしょうか。
ことさら冬が好きなのです。


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by sokanomori3 | 2018-11-14 05:46 | 俳句 | Comments(6)
Commented at 2018-11-15 19:30 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2018-11-15 19:33 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sokanomori3 at 2018-11-17 06:42
>イジメや差別をする人間を異常に嫌い、そんな奴とも馬鹿にしたり、されたり、弱いくせにケンカしたりと小さな小競り合いをしていました。世の中に差別や、イジメ、嫉妬で人をおとしめる事があること、平等で無いことが、どうしても許せないのです。

私もまったく同感です。
私も差別、いじめ、嫉妬を極端に嫌います。

>この精神の格差には酷く敏感で、ずっと悩まされてきました。だから、信心で世界に平和になってもらいたいのです。平和で無いこと自体が許せないのです。

素晴らしいことです。

>納得出来なくて、いつまでもこだわるからです。
はっきり言って病気です。

あなたさまが病気なら、私も病気です。

> 世の中には、自分が助かれば、他人なんかどうでもよいという人間は本当にいるものです。

います。沢山います。
それを自分の周囲から変えていける。
あなた様の怒りはエネルギーです。
有効利用できるのではないでしょうか。
★菊川広幸
Commented at 2018-11-19 21:25 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sokanomori3 at 2018-11-20 04:41
非公開さん、投稿して消去の繰り返しはやめましょう。
あまり続くようでしたら公開しません。
宜しくお願い申し上げます。
★菊川広幸
Commented at 2018-11-20 12:53 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。


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