万葉集「浦島伝説」より
☆息絶えた浦島の教訓.
万葉集に「浦の島子」の話が収録されていました。
以下に、その記述の現代訳を添付します。
浦島伝説.
>水江(みずのえ)の浦の島子が、カツオを釣り、タイを釣って得意になり、
七日も家に戻らず、海の果てを漕いでいると、海神の娘に出会い、
言葉を交わして結婚の約束をした。そして、不老不死の国に行き、
海神の宮の御殿に二人で手を取り合って入り、年も取らず死にもせず、
長い間居たのであるが、愚かな浦島は、いとしい妻に
「少し家に帰って父と母に事の次第を語り、すぐに帰ってくる」と言う。
妻は「不老不死の国に帰ってきたいなら、この箱を決して開けてはいけません」と言う。
そんなにも堅く禁じたのに、浦島は住江に帰ってみたが、住んでいた里は見当たらず、
この箱を開いてみればもとのように家が現れるだろうと箱を少し開けてしまった。
すると白雲が箱から出でて海神の国の方になびいた。
浦島は叫びころげまわり、たちまち気を失った。
若々しかった肌もシワだらけとなり、黒かった髪も白くなり、
とうとう息も止まって死んでしまったという。
(以上、角川ソフィア文庫「万葉集」より)
何という味わいのある豊かな表現力でしょう。
私たちが知っている浦島太郎の話は、カメを助けて、
そのカメが恩返しに竜宮城に連れてゆき、
楽しく過ごして帰郷すると、すでに故郷はなく、
持ち帰った玉手箱を開けると老人になったというもの。
しかし、万葉集の浦の島子は、不老不死の国への冒険の物語で、
その国の妻から「開けてはならない」と忠告されていた箱を、
その教えを破り開けたところで死んでしまう。
すなわち、万葉集の浦島太郎は成功を掴むが最後、悲劇に終わる。
掟(おきて)を破ることの罪と罰とを表現したのか。
長寿を願い、されど時はあっという間に過ぎ去り、最後、年老いて
死を迎える人生の哀愁を記したのだろうか。
角川ソフィア文庫「万葉集」の記事を以下に示します。
sokafree.exblog.jp/29344884/
sokafree.exblog.jp/29346893/
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by sokanomori3
| 2019-04-05 05:07
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Comments(2)
Commented
at 2019-04-05 19:28
x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
sokanomori3 at 2019-04-06 06:42
非公開さん、おはようございます。
「おかしなおばあさん」のこと、私ならどうするか。
場合によっては認知症だったり、精神的な病かも知れません。
そういう場合は、なかなかムズカシイことになります。
組織の人たちが敬遠しているという人はいます。
そういう人は、過去に波紋を広げるような
大きな問題を起こした人なのです。
もし、そのおばあさんと接触がないか、ほとんどないなら
私はアクションしないです。なぜなら「分からない」から。
気持ちは分かりますよ。慈悲の発露として。
でも、関係が希薄なのに意見は言えない。
意見を言うというのは、実際に自分自身で対応してみて、
その上でそのおばあさんが良くなったり、問題がないことを確かめて、
その実証の上から意見を言うという手順になるでしょう。
言うとしたら、「そのおばあさん、かわいそうですね」
「何とかならないですかね」と言って、
関係者の反応を見て、皆が敬遠しているようなら
それ以上言わず、それでもあなた様が何とかしたいと思うなら
そのおばあさんと対話し、実際を確かめてみるという手順になるでしょう。
組織とおばあさんとを結ぶ、縁結びとはそういう流れでしょう。
★菊川広幸
「おかしなおばあさん」のこと、私ならどうするか。
場合によっては認知症だったり、精神的な病かも知れません。
そういう場合は、なかなかムズカシイことになります。
組織の人たちが敬遠しているという人はいます。
そういう人は、過去に波紋を広げるような
大きな問題を起こした人なのです。
もし、そのおばあさんと接触がないか、ほとんどないなら
私はアクションしないです。なぜなら「分からない」から。
気持ちは分かりますよ。慈悲の発露として。
でも、関係が希薄なのに意見は言えない。
意見を言うというのは、実際に自分自身で対応してみて、
その上でそのおばあさんが良くなったり、問題がないことを確かめて、
その実証の上から意見を言うという手順になるでしょう。
言うとしたら、「そのおばあさん、かわいそうですね」
「何とかならないですかね」と言って、
関係者の反応を見て、皆が敬遠しているようなら
それ以上言わず、それでもあなた様が何とかしたいと思うなら
そのおばあさんと対話し、実際を確かめてみるという手順になるでしょう。
組織とおばあさんとを結ぶ、縁結びとはそういう流れでしょう。
★菊川広幸
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