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親孝行に功徳あり


☆「なんて幸せな朝なんだろう!」

1月8日の朝、私はマクドナルドにいた。
ソーセージエッグマフインを齧って
温かなコーヒーで胃袋に流し込んだ。
ハッシュドポテトが旨い。

私は10日にも及ぶ実家での生活を終えて、
夜行バスで新宿に着いたばかりだった。
コーヒーを飲みながら幸せに浸っていた。
でも、指先が痛い。切り傷がヒリヒリしていた。
実家の整理整頓に邁進したから。

本当に頑張った。朝から晩まで働いた。
捨てるものと残すものを選別し、
燃えるゴミと燃えないゴミを選別し、
そうして種類別に袋や箱に詰めて、
不要な家具を壊して縄で縛り、
クルマに積んで、処分場に運んだ。

残したものと残した家具とを掃除して、
食器棚には使いやすい順番に並べ置き、
それはそれは至れり尽くせりの大掃除をした。
母は、あまりにストイックな仕事に飽きれて、
さらには捨てられまいと抵抗した。

「お母ちゃん、シンプルな生活しようよ!」
「お前、何もかも捨ててはいけんよ!」

母と口喧嘩しつつ、私はどんどん片づけていく。
朝4時にから起床して、6時には朝食を作り終わり、
母の起きるのを待って、次に勤行した。
それから食事をとり、洗い物をして、
作業着に着替えて、延々と作業を続けるのだ。
昼に調理、夕方にも調理。朝・昼・晩の全て。
食が細い母に、喜んで食べてもらいたいと願い、
その一心でメニューを考えた。

片づけ中、思いもかけない宝物を発見した。
古く色あせた昔の写真。家族の形見の品。
今は亡き家族と、私と母の写真たち。
祖母の財布。江戸時代や明治時代の古銭も出てきた。
そういうものは、少し取っておこう。

物が減り、風景が落ち着くと、
次に見えてくるのは、古ぼけた床や壁だ。
いつかキレイにしてやろうと思った。

クルマに乗ってホームセンターに行った。
あらかじめ採寸した大きさのカーペットや敷物を買い、
必要な家財道具も揃えて帰宅した。
古い敷物を剥がし、丸めて別室に運び縄で縛り、
新しいカーペットを敷き、家具を収めた。

多くを捨てると空っぽの家具が生まれた。
食器棚は二つあったが、使う食器に物を詰めると
一つが空っぽになった。それを解体することにした。
ガラスの扉を外し、天板を剥がし、棚を抜き取り、
そこからハンマーで叩いてすっかり
小さくして、廃棄場へ運び入れた。

食器や鍋や古びた調理用具は、段ボール10箱に及んだ。
その他、樽や使わない農機具や、なんだかんだ、
それらクルマ三杯分、総重量370キログラムを捨てた。
これを、たった一人でやった。
マラソンで鍛えていても、
腕や指は鍛えていないから
筋肉痛になるし、へまをして
打ち傷、切り傷が絶えなかった。
でも、私は笑みを浮かべながら
もくもくと作業を続けた。

家具の取っ手のゆるみを直し、
お滑りの悪い重いドアに油を差し、
剥がれた壁紙を糊で修復し、
埃を払い、汚れを落としていく。
まるで、終わりなき作業に思えた。

こんな作業の疲れを癒すのがラジオだった。
長期滞在に購入したラジオはとても便利だ。
調理のときも、片づけのときも、
大工仕事にも私を励ましてくれた。

そして、決定的な癒しがお風呂だった。
42℃以上の熱いお風呂に浸かると皮膚がひりひりする。
これがどれほど疲れを癒すものか。
どれほど気持ちいいか。
労働の後のこの風呂の湯の贅沢は、
どんな楽しみにも勝るものだ。

ゴミの日の朝が来た。
粗大ごみはすでにない。
燃えるゴミ袋は16袋にも及んだ。
これだけで集積場は一杯になる。
ご近所さんは迷惑だろうが仕方ない。
この日、意地悪な雨が降っていた。
傘をさして何度も往復した。
でも、これが楽しいのだ。
母が私の仕事を見ていた。
降りしきる雨のゴミ捨てを。

このように一生懸命働いて得たものがある。
それは気持ち良い家と母の笑顔だ。
口喧嘩したけど、最後は二人とも笑顔になった。
やっぱり、キレイな家は気持ちいい。

こうして今、私の心は安心と歓喜に満ちています。
まさにこれが、親孝行の功徳なのです。

以下に、今回の親孝行の別記事を添付します。

→sokafree.exblog.jp/29867959/
→sokafree.exblog.jp/29868044/



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by sokanomori3 | 2020-01-10 06:16 | 親孝行 | Comments(5)
Commented by kaisen at 2020-01-10 20:47 x
菊川様こんばんは。

私もラジオ好きですよ!
家にいるときはほとんどラジオ聞いています、ラジオの良いところは何かほかの事していても聞けるところですかね。
テレビだと見てしまって、手が止まってしまうんですよね。
今回は携帯ラジオも大活躍でしたね!
実家もきれいになって良かったですね!
Commented by poor at 2020-01-11 01:00 x
あけましておめでとうございます。
いつも楽しみに拝見しております。
今回は念願の親孝行の実践、本当にお疲れ様でした。
すごいことだと感心しております。
ひとつだけ意見しても良いですか?
僕の母は阪神大震災が起きた年に白血病で亡くなりました。
未入信の母でしたが闘病中数年にわたって必死の題目を送り、ついに入信しませんでしたが、見舞いに行くたび母の姿がなぜかキラキラ輝いていて、送った題目がしっかり届いている実感があり、母自身激痛の中で題目を唱えるとなぜかしら痛みが消えて不思議がったりして、最後は題目を唱えながら亡くなり、同志の方々も温かく送ってくだり、先生の詩をいただくこともできました。
必死の数年間でしたが、父はほとんど何もしない人だったので母が担うべき家事のほとんどを僕が母に代わってやり続け、母もとても喜んでくれていました。
ただ、今にして思うことは、母が母として家族にしてあげたかったことまで奪ってしまってはいなかっただろうかということです。
子に尽くされる幸せもあるでしょうが、母として家族に尽くす幸せもあったと思うのです。過ぎ去った過去ですが、もう一歩、子として母に甘えることももう一方の親孝行の一つではなかったのかなと思うのです。
すでに心がけていらっしゃたらすみません。
蛇足かもしれませんが、すこし気になったもので。
これからも記事を楽しみにしています。
どうか、お身体を大切にされ、新たな世界でのご健闘を心よりお祈りいたします。
Commented by sokanomori3 at 2020-01-11 05:18
kaisenさん、おはようございます。

>ラジオの良いところは何かほかの事していても聞けるところですかね。テレビだと見てしまって、手が止まってしまうんですよね。

ですね。体験して分かりましたよ。
★菊川広幸
Commented by sokanomori3 at 2020-01-11 06:24
poorさん、あけましておめでとうございます。

>今にして思うことは、母が母として家族にしてあげたかったことまで奪ってしまってはいなかっただろうかということです。子に尽くされる幸せもあるでしょうが、母として家族に尽くす幸せもあったと思うのです。

そうですね、大きなお世話ということがありますね。
ただ、私の母は随分年老いているのです。
食事について言えば、とても喜んでいます。
「何もしなくて良い」ということに
幸せを感じるほど気力も体力も弱っているのです。
本当なら一緒に茨城に呼んで暮らすべきですが拒むのです。
私が来月から介護の仕事をするのも、
タイムリミットが近いからです。
あと何年、一人暮らしができるのか・・
このことはとても大きな課題です。

整理整頓、改修工事はこの3年、母の反対を押し切って
していたのですが、これには理由があって、
母が介護を受けなければならなくなった場合、
今のレイアウトでは問題が大きいからです。
本人が「私は大丈夫」と思い、私が働くことを
不用なことと思っているからのことですが、
それではいざというときに私が困るのです。

母には、最低でもこれから3年間、頑張ってもらいたいのです。
果たして3年、一人暮らしができるのか微妙です。
弁当を週二回取っているのですが、
本当なら、在宅介護を週一入れて、
さらにデイサービスを受けさせたいのですが、
本人が頑なに拒絶するのでできません。

このような状態ですから、母が私の面倒を見れる状態ではなく、
今となっては私が全てをやっても母としては
「奪われている」という感覚はありません。
★菊川広幸
Commented by poor at 2020-01-12 00:55 x
コメントへのお答えありがとうございました。
ご事情、背景よく理解しました。
傍に居られない中で、ご本人の意思も尊重されながら
最善の親孝行をされていることがわかります。
僕も仕事がらご本人が第三者の支援を受けることに抵抗が強くなかなか支援につながらないケースに多く関わっていますが、ご本人がそのお気持ちになられることを待ち、いざというときにすぐに対応できる周囲の見守り体制だけは整えるようにしています。きっとお母様なりにご自身の最善の行動を貫かれようと頑張られているのでしょうね。でも将来的な支援を考えたときに居住環境はとても大きな要素となりますから大正解だと思います。今は遠隔の安否確認ツールなども普及してきましたし、ご心配でしょうが、都度都度最善を尽くしていくしかないですね。
菊川さん、お母様のお幸せを心よりお祈りいたします。


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