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⑧ついに定年退職を伝える


☆夢に向かって走る.


退職の3年前に提出した上申書の写真を添付します。
⑧ついに定年退職を伝える_b0312424_18332386.jpg

前回の記事「ヘドロの海に住む魚」を以下に添付します。
→sokafree.exblog.jp/30032590/

ある日、菊田は母との電話で母の健康の異変に気付いた。
二日後、夜行バスで帰郷すると、母は予想以上に弱っていた。
すぐに病院に連れて行き、入院の手続きをした。

彼は考えた。「定年は、どう考えても60歳しかない。
その答えは絶対に間違っていないようだ」・・

菊田は茨城に戻り、妻に話をした。

「俺は60歳で定年退職する。そこからは介護の仕事をする。
今のように稼げなくなる。だから退職までに家のローン完済する。
とにかく倹約して、借金をゼロにしたい」・・

菊田は57歳なる直前、上伸書を作成して会社オーナーに提出した。
そこには親孝行をするために引退する旨と、そのために
後継者の育成をすることが記されていた。

上申書を提出して1年後、自然災害で会社が3億円を超える被害を出した。
このことで会社は深手を負い、再び倒産の危機に陥った。
給与が遅れ、優秀な社員が退社していった。

菊田は相次ぐ危機に怒りのような気持ちが湧いてきた。「もし、リストラのような
事態に陥るなら、真っ先に自分が退職しよう」と決意した。
彼は直属の部下に「安心しろ。リストラの話になったら俺が辞める。
君は私の後継で頑張ってくれ」と語った。

残り1年、59歳になったとき、会社から残るようにとの打診があった。
それを菊田は断った。次に顧問契約で関係を継続したいとの打診もあった。
これも菊田は断った。残り3ヶ月に至ったとき、
ついにオーナーは諦めたのである。

引退の3ヵ月前から、彼は過去にお世話なった人たちに次々に会い、
定年退職すること、以後は介護の仕事をすることを伝えた。

驚かない者は一人としていなかった。
会社で必要とされてきたし、まだ見た目も若い。
その彼が退職するというのも驚きだが、次の職場で新人から
介護職をスタートするという話は晴天の霹靂だった。

けれど、菊田が真顔で「親孝行したい」と語る姿に、
一同声をひそめ納得したのだった。

彼は後継者の育成に力を注ぎ、事業の好転のために
やれることはなんでもやった。やがて、いくつかの事業が成功し、
会社が安定したのが引退の半年前だった。

彼は事業が好転しても退職の志を曲げなかった。
「今さら残っても後輩たちは喜ばないよ」と笑顔で語り、
引き止められても聞き入れなかった。

なぜ彼は頑なに会社を去ることに執着したのだろう。
それは、日本点字図書館の女性に共感していたからである。
具体的に言えば、営利目的の仕事から、たとえ貧しくなってもいいから、
清く美しい人生に転換したかったからである。

目指したのは介護。そして将来の夢が親孝行であった。
彼は引退のゴールに向かって突き進んだ。

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by sokanomori3 | 2020-05-06 21:52 | 窓際族以降の17年 | Comments(2)
Commented by kaisen at 2020-05-04 05:57 x
菊川様おはようございます。

私の父も先日、心臓に不具合が発生しました。
私も40代後半になり両親も高齢になりました、いつまでも親は生きていないんだと深く感じました。
私はかなり親不孝もので、仕事が安定しなかったり、うつになったりで常に両親に心配をかけていました。
菊川様の気持ちが少しはわかってきました。

どんな親孝行ができるか、菊川様の記事を読みながら考えたいです。
Commented by sokanomori3 at 2020-05-04 20:13
kaisenさん、こんばんわ。
親孝行の形はいろいろ人により違うことでしょう。
私もずっと見えなかったし、確信もありませんでした。
私の場合は、母が一人暮らしなので、体が弱まったら付き添います。
生活を共にすること。ケアしてあげること。
しかも、他人の手でなく、私がする。
それが最高の形と思っています。
あくまで、私の母の場合です。
母は間違いなく、それが一番いいのです。
★菊川広幸


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