プチ愛別離苦（あいべつりく）

☆育まれた7カ月の愛情.

組織異動に対する祈念内容のメモを以下に示します。

写真解説「異動月（9月）の行動目標をマジックで箇条書きにしたメモ用紙の写真です」

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きのう、9月から職場の勤務場所が変更になることを報告しました。
→sokafree.exblog.jp/30199280/

新天地に出向き、新しい生活がスタートすることにワクワク感があります。
私としてはホップに次ぎ、ステップの第二章ということもあり、
「基礎力を固める」チャンスという認識があります。

最初の一カ月は「菊川さんの能力はどの程度か」が見られるだろうし、
ある意味「株を上げるか、株を下げるか」の局面になります。
メモ用紙の通り、1日も早く利用者の顔と名前を一致させ、
ミスなく誠心誠意仕事をして信用を勝ち取りたいです。

一方で、7カ月間に渡り仕事をしてきた今のユニットですが、
まるで家族のような感情になっている利用者の方々との別れは、
消化しきれない、一種の「愛別離苦」を感じます。

きのうのことですが、利用者が次のように話してくれました。

＞菊川さんは、ご自身を「ペーペー」と言うけど、そんなことはないわ。
ベテランだから良い仕事をするとは限らないし、立場なんか関係ない。
あなたは一番頼りになる人なんですよ。助かっていますよ・・

残り3日というタイミングで、このように言われたのです。
この利用者は、私の異動をまったく知りません。
職場のルールで、異動の話をすることができない私は、
それが何とも寂しく、悲しいのです。

職員の異動、あるいは退職は「言ってはならない」のです。
好きな職員がいなくなると、病状が悪化したり、
落ち込んだりするのだそうで、気がついたら
居なくなっている、後で事実を知る、
そうして利用者の心の傷を極力小さくするらしい。
これが介護現場のセオリーだそうです。

ここは職場だし、本来は家族でないのですから
出合いも別れもドライでいいのですが、でも、
私を頼りにしていた人たちはガッカリするでしょう。
きっといろいろ考えるんだろうし、悲しむだろうし、
そう思うと何とも切なくつらいです。

利用者は受け身ですから、利用者の幸・不幸は職員で決まります。
利用者本位で働くか、職員の都合で働くかで
気持ちよさ、喜びは格段に違います。

ともかくこれは運命としか言いようがないですね。
こればかりは利用者も私もどうしようもないことですから。
悲しいですが「さよなら」しかありません。


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