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手塚治虫「どろろ」の読書感想


☆「宿命転換」を描く漫画.


以下に、復刻版「どろろ」(全二巻)の写真を添付します。
手塚治虫「どろろ」の読書感想_b0312424_18080983.jpg


昔から「読みたい漫画」がありました。
その一つが「どろろ」でした。
このほど購入して読了しました。

断片的にはTV(白黒)で見ていた。悪い妖怪を倒すたびに、体の一部が人間に変わっていくというストーリー。そのラストシーンが見たくて復刻版を購入しました。その内容はあまりにショッキングでした。穢土の只中で生きる百鬼丸とどろろの物語・・

この漫画は、あまりに多くの人々が死んでいきます。理不尽で傲慢、欲深い人間たちが次々に登場します。65歳の大人の私が読んでもクラクラするくらいでした。作者の深い哲学性とこの世のおぞましさを感じ、驚きと喜びをもって読了しました。個人的には漫画に対し、感動を持って読んだのは火の鳥「鳳凰遍」ぐらい。火の鳥を超える漫画はないと思っていましたが、どろろは火の鳥以上だったのです。

火の鳥「鳳凰遍」は、その主人公が最後には両手を失い山林にこもって生活します。どろろの主人公の百鬼丸はその逆で、生まれた時は目もなく手足もなかった。その宿業の子が、妖怪を倒しながら人間に変化していくのです。百鬼丸と運命を共にするどろろも成長していく。物語は百鬼丸が完全に人間になる前に終わります。読了した時、感慨にふけりました。余韻がいつまでも残る作品でした。

リアル(体験談)では表せない漫画の力を知りました。
手塚治虫の思考の深さに驚かされました。

感想としては、宿命転換の苦痛・苦労の大きさでした。
物語りの進行とともに、自身の宿命転換の
プロセスが思い出され、世の穢れと
宿命転換の難しさを再考させられました。

若い時は世の中の不幸も悲しみもあまり感じないものです。
夢と希望を持って前進する青年の心と
経験の少なさがそうさせるのですが、
年齢と共に闇の向こうにある
悲惨や不幸が見えてくるものです。

百鬼丸は悪と戦い、悪を滅ぼすことで
宿命転換をしていきます。
聞こえない耳が聞こえ、
見えない目が見える幸せ・・

私は聴力を一時失った体験があります。
その体験記事を以下に示します。

→sokafree.exblog.jp/30031092/
→sokafree.exblog.jp/28401204/

音が聞こえない、あるいは目が見えないというのは
途方もなく辛く厳しいものです。
逆に絶望の闇が消えるというのは
途方もなく大きな幸せです。

「どろろ」は宿業の苦悩を見事に描いていていますが、
その宿命転換方法は漫画の設定であり、
リアルの私たちには応用できません。

現実の宿命転換は何をもって果たし得るのか・・

私は離婚、窓際族という絶望的な悲劇を乗り越えました。
その2つの体験記事を以下に示します。

→sokanomori.exblog.jp/15414508/
→sokanomori.exblog.jp/15414796/

私の宿命転換の体験はこの二つに限りません。
何度も何度も宿命の嵐が吹き荒れました。
私はそれらの苦難を信仰の力で
一切、乗り越えたのです。

私は自分自身の人生をオーバーラップさせました。
ゆえに火の鳥鳳凰遍より価値ある漫画と感じているのです。

この漫画「どろろ」は、生涯、私の本棚から
なくなることはないでしょう。

百鬼丸は私自身なのですから。


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by sokanomori3 | 2025-03-28 04:52 | 一般書籍のご案内 | Comments(2)
Commented by sokanomori3 at 2025-03-29 18:25
Commented by 千早 at 2025-03-29 11:17
どろろ私も読んでみたいです。(文章化されたものがあれば読めるんですけど)
読書量はとても少ない私ですが、宮本輝の 春の日の夢 だったかな?これの朗読を聞いた時も 宿命転換だと思いました。
火の鳥はまだ目が見える頃、何冊か読みました。
確か宇宙生命という言葉が出てきますよね?
古代から未来まで、過去世から来世までみたいな舞台が壮大なドラマですよね。
深い意味がわかって読んでいたわけではないけれど、先にこれを読んでいたから その後に創価学会に入会して教学を学んだ時に生命哲学を理解しやすかったと思います。
Commented by sokanomori3 at 2025-03-29 18:31
千早さん、こんばんわ。
誤字があったので、修正して投稿しました。
文書化されたものはないでしょう。
漫画ですからね・・
ショッキングで、それでいて
とても深い感動が得られる漫画でした。
火の鳥はいくつもの物語がありますが、
やはりショッキングな部分がありますね。
世の中はきれいごとだけでは面白くない。
怖いシーンも必要ですが、
特にどろろは怖かったです。
その怖さが、宿業を強く感じさせて・・
★菊川広幸


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