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カテゴリ:俳句散歩( 25 )

コロナウイルスで俳句会が中止


☆桜が開花を始めました.


コロナウイルス感染が茨城県でも発生したとのニュースが流れました。
一体、このコロナ騒ぎはいつ終わるのでしょうね?

俳句会は中止になりましたが、各自、メールで提出することになりました。
以下に、3月の句会に出品した句を添付いたします。

1. 菜の花の 幾百万の 笑顔かな.
2.「春が好き」 患者の声の 人ごこち.
3. 暖冬で スタッドレスの 役立たず.
4. じっと見る ひとつふたつと 花開く.
5. 春の道 彼方に聳ゆ 筑波山.

2番目の句の「患者」とは介護施設の利用者さんです。
利用者では伝わらないので患者としています。
「季節はいつが好きですか?」と聞くと、
「春が好き」という人が多かったです。

その中に「(春夏秋冬)全部好き」という人がいました。
初めて聞いて「へえー」って思いました。

3番目の句のきっかけとなった記事を添付します。
→sokafree.exblog.jp/29954359/

4番目の句の「花」ですが、俳句の「花」は桜花の意味になります。
桜の花が二つ咲いたのを見て、詠ったものです。
最初は「ひとつふたつと花開く じっと見る」と表現しました。
時系列からすればそうなのですが、前後を入れ替えて、
「じっと見る ひとつふたつと花開く」としました。

ぽつぽつと開花を始めた桜の花・・
キレイでしたよ!


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by sokanomori3 | 2020-03-18 04:29 | 俳句散歩 | Comments(4)

介護施設の風景を描写する


☆季語のない句を詠う.


昨日、俳句会がありました。俳句会は2年を経過しました。
光陰矢の如しとつくづく感じる2年間でした。
私の出展した俳句を5つ、以下に示します。

四季のない 施設の 車椅子磨き.
粛々(しゅくしゅく)と 死を待つ人ら 春を待つ.
生死あり 梅 赫々(かくかく)と 開きゆく.
カーテンの 内側の冬 介護棟.
冬の日の 赤いエプロン 灯油売り.


最初の句は、季語をあえて省いた俳句です。
老人ホームの施設は温かく、半そでで過ごせるし、
季節感がないことから季語を抜きました。
季節感のない施設ですが、車椅子を磨きながら
利他の喜びを満喫している私なのです。

「カーテンの内側の冬 介護棟」の一句は、
1人の利用者さんが死去されたことを詠ったもので、
本当は春のように温かな施設ですが、
「死」を「冬」に譬えてみました。

深刻な、重い句を多く書きましたが、現実の老人ホームには
愛情が満ち、温かな心溢れるおだやかな世界です。
ただ、利用者さんの心情は、やがて来る死を
かくの如く真剣に考える日はあるでしょう。

尚、私の転職の祝いに俳句の先生が一句くださいました。

決めしこと 決めたり 鷹は鳩と化し.

鷹が鳩となるのは春の季語、鳩が鷹になるのは秋の季語だそうです。
過去の過酷な仕事から介護現場で優しく振る舞う私を
「鷹が鳩になる」と表現してくださり、かつ、決めたことを
果たす私の生き方を表現してくださいました。


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by sokanomori3 | 2020-02-17 05:00 | 俳句散歩 | Comments(0)

喜びとびっくりしみじみ


☆きょう、2020年の初句会に参加してきました。
他の人の俳句を3点ご紹介します。

「あけおめ」と スタンプ届く 今朝の春.
年酒ぞ 〆張鶴(しめはりづる)を 買うて来い.
畑焼きを はじむや けむる 淑気(しゅっき)なり.

1の句は今風で楽しい。「今朝の春」で品を保っている。
2の句の「〆張鶴」が旨いらしい。これは、飲んでみたい。
3の句の淑気とは正月の季語。新年早々、畑焼きの煙が
立ち上っている風景が清々しく美しい。

さて、私が句会に出品した歌を以下にご報告します。

さよならの 先に夢あり 初日の出.
初明かり こぞと今年の 混じり合う.
かずのこを 齧りて眺む 母の顔.
初星の きらめく夜の 無人駅.
歯が欠けて 老いを知りたる 冬の朝.

「こぞ」とは昨年という意味です。
最後の一句は、前歯が欠けてびっくりしたと同時に、
老いをすごく考えさせられたのでした。

歯が欠けた記事を以下にご案内申し上げます。
→sokafree.exblog.jp/29882177/


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by sokanomori3 | 2020-01-19 18:26 | 俳句散歩 | Comments(0)

定年の近くにありて小春かな


☆100%満足の定年退職.


現役業務の残日数を示すデジタル時計の写真です。
定年の近くにありて小春かな_b0312424_06514017.jpg

写真解説「2019年12月28日、イベント1、11日とパネルに表示されています」

このデジタル時計、昨日の朝に撮影しました。
イベントまで「残11日」と表示されているのは、
私の現在の会社での現役業務終了まで11日という意味になります。
翌日のきょうは、残10日ということになります。
このカウントダウンウオッチは誕生日プレゼントで頂きました。

330日前のカウントダウンウオッチ記事を以下に示します。
→sokafree.exblog.jp/29233443/

時間というのは、確実に失っていくものだと教えられました。
いよいよ、定年が目前に迫ってまいりました。

先日、12月の俳句会に出席しました。
句会の恩師や友人に、フルマラソン完走をお伝えし、
そして、以下の句を提出いたしました。

黎明と ともに消え入る 冬銀河.
ウォーミング アップせぬまま 冬走り.
ふところ手 腹の冷えたる 五十路をり.
熱燗や 染み入る喉と 五臓六.
定年の 近くにありて 小春かな.

「定年の近くにありて小春かな」が特選になりました。
平凡な句で選ばれるとは思ってもいませんでした。
師匠曰く「定年退職は寂しい句が多い。小春を持ってきた
というのはとても珍しく、菊川さんらしい」
こんなふうに「珍しい句」と認識されたのです。

この一句は、今の私の心情そのものなんです。
愁いは1%もありません。100%幸せを感じる今日この頃なのです。
「残り、10日間しかない、ああ・・」なんてない。
感謝と達成感とがしっかり詰まった年の瀬なんですね。
そして、未来への大いなる希望があります。

この句を選んでくれた師匠の句を以下に示します。

「烏瓜(からすうり) なにごともなく 夕陽色」

赤い烏瓜が夕方になって静かに実をつけている。
その実は夕陽色(ゆうひいろ)に染まっている。
雨も嵐も乗り越えて、何事もなく静かに成っている。
これは、まるで私の半生そのものではありませんか。
ということで師匠の句にうっとり・・

「定年の終わりは寂しい」とばかり思っていました。
でも、そうではない。無事に終わりを迎えられる喜び、
歓喜と感謝と大いなる希望溢れる終わりがあるのですね。
何事も体験しなければ分かりませんね。

尚、私の正式な定年は1月30日になります。
来年は実務から開放され、有給休暇となります。
2月1日からは、新しい職場でのスタートです。

以下に、新しい職場の内定記事を示します。
→sokafree.exblog.jp/29799018/


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by sokanomori3 | 2019-12-18 06:56 | 俳句散歩 | Comments(0)

秋から初冬にかけての句会


☆七味唐辛子のお土産.


以下に、日本三大七味?のやげん堀の写真を添付します。
秋から初冬にかけての句会_b0312424_20003428.jpg

写真解説「パックに入った、説明書(カード)付きの“やげん堀唐辛子”の写真です」

このほど、11月度の俳句会が行われました。
以下に、9月から11月にかけて出品した私の俳句を示します。

浮島に 群れし白鷺 旭浮く.
稲刈りを 終えて安堵の 嵐かな.
シャクトリの 伸びてちぢんで 歩きよる.
野分後(のわきあと)死出の雀ら あまたあり.
あちこちに 草虫鳴きて 星燃ゆる.

巣立ちして 去(い)ぬ つばめの子 空ばかり.
星照らす 宿にほろ酔う 新酒かな.
鳥はなく 虫も鳴きやむ 野分あと.
野分あと 倒木の野に 草光る.
かどとれし 河原の小石 鬼やんま.

草の花 ゆらりゆらりと 風まかせ.
団栗(どんぐり)の ころころころり 坂滑り.
決戦の マラソン睨(にら)む 冬はじめ.
やげん堀 聞きしに勝る 唐辛子.
日蓮の 三度の高名 秋の空.

(野分(のわき)とは台風のことです)

今回、友人から日本三大七味?と聞いた「やげん堀」を持参しました。
「おいしい」と聞いて買って、食したのですが、
その風味と美味しさにシビレて、追加購入しました。
これを句会の方々にも差し上げたのです。

この七味の凄さは、まさに「聞きしに勝る」ものでした。
味噌汁にも毎日入れています。「うまし!」です。
世間は広い。スゴイ唐辛子があったものです。
俳句はなんともパッとしませんが、お土産付きだったので、
参加者は皆さん、大喜びでした。

やげん堀の効能書きには、次のように書かれています。

>今から三百年前、漢方薬からヒントを得て七味唐辛子を売り出しました。
その独特の風味と程よい辛味が、江戸っ子の嗜好に叶い、
江戸名物の一つとなり、土地の名がそのまま唐辛子の
代名詞となり、現在に至っております。

ちなみに、購入したのはやげん堀の「大辛」です。
オイシイですよ。もう、手放せません!


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by sokanomori3 | 2019-11-11 05:30 | 俳句散歩 | Comments(0)

実りの秋の安堵の風景


☆雨も嵐も怖くない.


以下に、刈り取られた田んぼに太陽が昇る写真を添付します。
実りの秋の安堵の風景_b0312424_18270113.jpg


只今、台風15号が接近中。明日には関東上陸のようですね。
この写真は、今朝のジョギングで撮影したもの。
台風前に稲刈りを終えていた風景です。
そこで俳句を詠ってみました。

稲刈りて 笑顔で眺む 嵐かな.
稲刈りて 笑みて嵐を 眺めおり.

「どっちがいいか」と奥さんに感想を聞くと、
「笑顔というのは何だかいやらしい。まるで自分だけ
助かったと自慢しているみたい」とおっしゃる。
それもそうかと以下の句を考えました。

稲刈りを 終えて安堵の 嵐かな.

たいした歌ではありませんが、次の俳句会に出すつもりです。
これ、近未来の定年退職の気分かも知れません。


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by sokanomori3 | 2019-09-07 21:42 | 俳句散歩 | Comments(4)

天才に優る愚人の夕涼み


☆愚人にも幸福がある.


私は長い夏季休暇をとって親孝行をしてきました。
その夏休みの最終日に俳句会がありました。
以下に、句会に出品した歌を添付します。

ドラキュラの 気持ちの解かる 炎天なり.
あめんぼう 雨の飛礫(つぶて)は 痛かろう.
生まるれば 死にゆくものぞ 蝉の穴.
母一人 子一人祈る 夏の墓.
天才に 優る愚人の 夕涼み.

27歳で転職し、仕事一筋に頑張ってきた私として、
これほど長い休暇を取ったことはありません。
しかし、定年前に、人並みの幸せを味わいたいと考えて
代休を組み込み、夏休みを9日間とりました。
1日を帰郷の準備に、6日間を親孝行に、1日を休養に、
そして最後の1日を学会活動と句会に使いました。
(学会活動とは部員さん回りです)

さて、この「天才に優る愚人の夕涼み」とは何か。
「天才」とは会社オーナー、「愚人」とは私のことです。
私の会社のオーナーはビジネスの天才なのです。
天才ゆえに幾多の困難を克服し、会社を維持、継続してきました。
数字に強く、営業力も抜群で、途方もなくスゴイのです。
けれど、人生の100%をビジネスに投じていますから
私生活を完全に犠牲にしている人です。

私も長年お仕えしてきましたから、私自身も、
かなり日常生活を犠牲にしてきたのです。
でも、天才になれない私は、能力にも限界を感じたし、
「老いた」と言われる前に引退しようと考えました。
私は「平凡な人生で十分」と決意したのです。
その決意が今回の「9連休」を作りました。

天才はお金儲けに忙しく、時間がありません。
愚人の給与は安いけれど、多少の暇があるものです。
だから夕涼みもできるのです。

今回の9連休の親孝行記事を以下に示します。

sokafree.exblog.jp/29598070/
sokafree.exblog.jp/29596652/
sokafree.exblog.jp/29596126/


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by sokanomori3 | 2019-08-20 05:35 | 俳句散歩 | Comments(0)

6月と7月の俳句会の歌


☆一服の清涼剤の俳句会.


6月俳句会に出品した歌を以下に示します。

天空に 飛ぶ夢はるか 蟻地獄.
蟻の道 幾百万の 物言わず.
夏めいて 日の照り返す ジョグロード.
蚊喰鳥(かくいどり)無音の空に 星明り.
若竹の如く 五十路を 飾りたや.


蚊喰い鳥とはコウモリのことです。

さて、この歌に出てきたアリジゴク、子供時代に見たものを今に歌いました。
寺の軒下に、アリジゴクの巣がいくつもありました。
年長の少年が「これはアリジゴクだ」と教えてくれた。
子供らは夢中になって蟻地獄に見入りました。
蟻を穴に落としたり、草の先をゆるゆると穴の底に接して
そうして、中に潜むアリジゴクを掘り出して
まじまじと観察したのです。

このアリジゴク、成虫になるとウスバカゲロウになって空を飛びます。
その幼虫のアリジゴクはまるで怪獣のような姿でした。
「へぇー、なんか、かっこええなー」
その姿は鮮明に今も残っています。

7月俳句会に出品した歌を以下に示します。

親つばめ 卵の殻を けふ(今日)落とし.
いがぐりの 四つ並びし 燕宿.
囚われの 目白の籠の 故(ゆえ)知らず.
一人ゆく わだちの細る 夏の道.
父と子ら 蛍の籠と 眠る夜.


つばめの歌は、前回、記事にしました。
sokafree.exblog.jp/29542398/

この歌の中で、「何だろう」と言われたのが目白の歌です。
目白は、ひらがな御書に写真を使っています。
hiraganagosho.web.fc2.com/g1

目白は鶯色の美しい小鳥ですが、この鳥がある療養所の倉庫にいました。
療養所はその日、休日で、いくつも籠があって、
目白が7、8羽、別々の籠に閉じ込めれていました。
当時、私は社会人に成りたてでした。
薄暗い倉庫の籠に閉じ込められた目白を見て、
すごく可哀想に思ったものでした。

なぜ、囚われの身となったのか、その故(りゆう)は分かりません。
当時の衝撃と悲しみを俳句にしてみました。

俳句会では、詩歌を発表するだけではありません。
「これは、どういう意味ですか?」との質問に、
「こうこう、しかじか、です」と話をするのです。
その歌の意味を深く知ると、さらに感動は大きくなります。

以下に、他の方の素晴らしい俳句を以下に紹介しましょう。

主(あるじ)亡き 庭に今年も 藤の花.
祖母一人 草取る背(せな)や 朝の虹.
夢いまだ 懲りず候 かたつむり.


一家が亡くなって、誰も住まない家に今年も藤の花が咲いている。
祖母が草むしりをしている。その背中の向こうに朝の虹がかかっている。
何とも味わい深い、素晴らしい歌ですよね。
かたつむりの歌はユーモラスですね。
以下に、カタツムリの写真を添付します。

6月と7月の俳句会の歌_b0312424_20380700.jpg

この写真は、早朝ジョギングのとき撮影したものです。
一匹のかたつむりが、アスファルトの道をてくてく歩いていました。
歩いた道すがら、点々とその足跡がついていました。
粘り強く、こつこつガンバルかたつむり・・
私も夢を持ち続けて歩みたいです。


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by sokanomori3 | 2019-07-28 19:56 | 俳句散歩 | Comments(2)

ツバメの子供たち


☆4羽の雛が並んでいます.


☆以下に、ツバメの巣に雛の顔が並んでいる写真を添付します。
ツバメの子供たち_b0312424_07452033.jpg


前回、ツバメの巣が作られたことを報告した。
あれから卵の存在を知ったのは、卵の殻の一部が落ちたから。
しかし、なかなか雛の姿は見えなかった。
ある日、気付くと巣に四兄弟として姿を現した。
黄色のくちばしにイガグリ頭が見える。
ツバメの子供の姿は可愛らしくない。
くちばしをへの字に曲げて仏頂面なのだ。
それでも、数日眺めていたら可愛くなってきた。
我が家で生まれたツバメたち。

このツバメついて三句、歌ってみた。

親つばめ 卵の殻を けふ落とし.
いがぐりの 四つ並びし つばめ宿.
つばめの子 親の羽音に 口伸ばし.

卵は親ツバメが食べるのであろうか。
一部の殻を落下させたに過ぎなかった。

ある日、その巣の近くの電線にカラスが来ました。
すると何十倍も体格が違うカラスに、5、6羽のツバメたちが
叫び声を発しながらナイフのように飛びかかり、
カラスを追い払った。(家族から聞いた)
そのツバメたちは兄弟か、親戚であろう。
「まったくスゴイ鳴き声だったんよ」と
お義母さんが言っていました。

さて、雛たちは巣の上から、人間たちが出入りする姿をじっと見ています。
何の固定概念もなく、純粋に人間を見ているのです。
これが、ツバメが人間を恐れぬ秘密なのだろうと思います。
人間に対する信頼は、子供の時の記憶が作るのでしょう。

やがて雛たちは空を飛び、遥か南の国に渡る日が来ます。
そのとき、この町とこの家とが、彼らの
「ふるさと」になると思うと嬉しいです。

前回のツバメの記事を以下に示します。
sokafree.exblog.jp/29486501/


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by sokanomori3 | 2019-07-28 06:26 | 俳句散歩 | Comments(0)

雑草の小麦と卵の観察記録


☆一本の麦の重さを知る.


雑草として生えていた麦の穂の写真を2枚添付します。
雑草の小麦と卵の観察記録_b0312424_14535149.jpg
雑草の小麦と卵の観察記録_b0312424_14535335.jpg

写真解説「黄色の用紙の上に小麦の穂を置いて撮影しています。2枚目はばらした状態」

今、小麦は収穫期を迎えている。
散歩コースに黄金色のジュウタンが広がっていた。
目の前の風景を、そのままにつぶやいた。
誇らしく 広がる絨毯(じゅうたん)麦の秋
田園の風景は、いつも美しく清々しい。

あぜ道に何本か小麦が生えていることに気づいた。
こぼれた種から雑草として生えた小麦だろう。
私はその、所有者のいない一本の小麦を摘み取った。
枯草のように軽いとばかり思っていたが、
小麦の穂は予想に反して重かった。
小麦を捨てることなく自宅に持ち帰った。

私は小麦をまじまじと観察した。
白い粉になった麦しか知らず、パンやパスタや、
小麦粉を原料とした食品だけを食べていた私にとって
実物の細部を見たことは生まれて初めてだった。
小麦のヒゲを頬に当てるとほんの少しチックっとした。

米粒よりも小さな実を私は穂から外して、
皮を剥いて中身を口に入れた。
弾力があった。味も香りもほとんど感じなかった。
こんなにも小さな実をかき集めて小麦粉は作られる。
なんとも不思議な気持ちになった。

その日の夕方、私はゆで卵を作った。
鍋に3つ卵を入れて10分ゆでて、冷水で冷ました。
その卵を割ろうとしたとき、卵のカタチが
均等なことも不思議に思った。
真っ白な卵を左右の手のひらに持ってじっと眺めた。
そして殻を割り、中身を取り出した。

殻を取り除いたゆで卵は白い宝石のように輝いた。
私は薄暗い台所の流し台で目を見張った。
なんて美しいのだろう・・

小麦の穂の重さや、卵が宝石のように美しいことを
私は知らないままに生きていたのである。

無理もない、私は忙し過ぎるのだから。
蟻ん子のように働き通しなのだから。


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by sokanomori3 | 2019-06-13 05:20 | 俳句散歩 | Comments(0)


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